看護師の夜勤明けは休み扱い!?夜勤の種類と割増賃金を計算する方法

看護師は他の仕事と比べると平均給与が高い職業ですよね。

命にかかわっているという特殊さ、それに夜間勤務があることで「夜勤手当」が加算されるということが大きな理由となっています。

しかし、逆を言うと夜勤をしないと高い給与を維持することができないんですよね。

でも、夜勤ってやっぱりつらいですし、周りからは「昼間休めていいよね」なんて言われたりします。

なすこ

そこで今回は、看護師とて働くうえで重要なポイントでもある「夜勤」について、3児のママでナース12年目のナースがご紹介していきます。

この記事のポイント

  • 夜勤に対するナースの口コミ、体験談
  • 看護師の夜勤の種類
  • 給料(賃金)手当の計算方法

ぜひ最後まで読んで給料の夜勤が見合っているのか調べてみてくださいね。

目次

 看護師の夜勤明けは休み扱い!?私の体験と他のナースの口コミ

「夜勤が終わったらその日休みなんでしょ?月に何回も休みがあっていいね。」なんて言われたことありませんか?

看護師12年目ですが、いまだに言われることがあります。

「何にも知らないで本当に腹が立つ!」なんてイライラしている同期ナースも。

周囲の「夜勤明け」に対するイメージはそういった感じなんですよね。

しかし、実際は、朝9時に仕事が終わったとしても、周りが睡眠をとっている夜中に働いていたわけです。

睡眠時間がずれ込んだだけなんですよね。

「睡眠時間=休み」とされてしまっては、看護師たちは、たまったもんじゃありません。

日中時間が空いたからといっても、寝てないわけですから、身心ともにボロボロです。

しかし、そこにのしかかる育児や家事。

「休み」と思われ、家族に様々な用事をたのまれる状況。

保育園から夜勤明けは預かることができないと言われた経験者も

毎分襲い掛かる睡魔との戦い。

夜勤明けは、次の勤務に向けて体調を戻すことも必要になってくるので、変な時間に寝てしまっては大変です。

休みと思われがちな「夜勤明け」ですが、実は夜間勤務よりも夜勤明けのほうがツライんですね。

 夜勤をしたらどんな手当がもらえるの?夜勤の種類や時間!

夜勤明けは身も心も疲れがたまり、ボロボロですね。

では、そんな大変な夜勤。

どのような種類があって、手当てがあるのでしょうか?

夜勤の種類

夜勤には、2交代制と3交代制があります。

【2交代制】・・・1日のシフトを日勤と夜勤の2つに分かれているシフト。

・日勤8:00~17:00

・夜勤20:00~8:30など

【3交代制】・・・日勤・順夜勤・夜勤の3つに分かれているシフト。

・日勤8:00~17:00

・準夜勤16:00~9:00

・夜勤24:00~8:45など

このどちらかのシフト体制で動いている看護師が大多数です。

2交代制は労働時間が長いのですが、その分夜勤が回ってくる回数が少ないです。

月にだいたい4~6回程度。

3交代制は時間が短く楽に見えますが、その分準夜勤・夜勤が回ってくる回数は、2交代制の倍ほどになります。

金額は、日本看護協会によると3交代制での準夜勤を行った場合は平均4076円。

2交代制での夜勤を行った場合は10772円が全国平均となっています。

3交代制より、2交代制の方が勤務時間や拘束時間も長いことから夜勤手当は高いのが分かりますね。

夜勤は各種手当の対象になることが多い

夜勤手当は、看護師がもらえる手当の中で、一番金額が大きく、よく知られているものですよね。

他にも病院によっては、夜勤中の食事手当など、特有の手当てがあるところもあります。

深夜手当の時間

深夜に働くことについては、労働基準法で決められています。

「使用者が午後10時から午前5時までの間において労働させた場合においては、通常の労働時間で計算した賃金の2割5分以上の立で計算した割増賃金を支払わなければならない」とされています。

22時〜5時までの間は通常勤務の25%増しの賃金になるということになりますね。

夜勤手当の金額と考え方

看護師だけでなく、介護士など夜勤が前提となっている職業の場合では夜勤1回○円と設定されていることが多いです。

夜勤手当の額はその会社や病院の待遇の良し悪しを決める非常に大切な項目となってきます。

実は、この夜勤手当、実は会社側の任意となっており、法律で決められたものではないんです。

法律で決められた、深夜働く人のための手当ては「深夜割増賃金」といって、夜勤手当とは別物なんですね。

 看護師が夜勤した時の手当を計算する方法

では、どのように夜勤手当を計算すればいいのか。

1回の夜勤で○円と決まっている場合は、月の夜勤回数と1回あたりの夜勤手当をかけると金額が出ます。

【日数×1回あたりの夜勤手当】

1回あたり数千円から、多いところでは2万円ほどになるところもあります。

月に5.6回ほど夜勤に入ると、夜勤手当だけで給与が大きく異なってきますよね。

もう1つは夜勤手当と混同されやすい「深夜割増賃金」です。

これは法律によって決められていて、絶対に会社や病院が払わないといけないお金です。

任意ではないので、不払いがあると労働基準法違反となります。

「深夜割増賃金」は、22時以降の労働に対して、日中の1.25倍の金額を払うものです。

こちらは以下のように計算します。

【1時間の基本給×1.25×実務労働時間】

夜勤手当か深夜割増賃金どちらが支払われているかで計算方法も変わってきますので、自分の給料はどちらで支払われているか確認してみましょう。

看護師の夜勤明けは休み扱い!?夜勤の種類と割増賃金を計算する方法:まとめ

看護師の仕事をしているとどうしても避けられない「夜勤」。

夜勤には2交代制と3交代制があり、時間は3交代制のほうが短く、楽に見えますが、夜勤の回数や賃金は2交代制のほうが優れています。

また、夜勤手当なのか深夜割増賃金なのかで計算方法も違ってきますので、自分の給料はどちらが支払われているか、確認してみましょう。

いかがでしたか?

体力的にも精神的にもなかなかツライ夜勤。

ツラいからこそしっかり計算して手当をもらいましょう。

また、病院によって手当額も異なります。

転職や就職を考えている場合は、一つの選択基準として比べてみるのもいいですよ。

夜勤の時給は高いので、夜勤専従という働き方もあります。

働くときには看護師転職サイトを利用しておくと、時給や家からの距離など自分の働き方にあった職場を探してくれるので楽ちんです。

すぐに探したいときに見つけてもらえるように、早めに登録しておきましょう。

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