看護師として働きながら妊娠したとき、このまま出産まで働いていてて大丈夫なのかな?と不安になりますよね。
立ち仕事はもちろん、患者さんの移乗や移送、入浴介助など身体的にもハードな仕事内容が多いので、自分の身体だけでなく、赤ちゃんのことも心配です。
この記事ではママナースが外科病棟で働きながら妊娠した経験を交えながらお伝えしていきますね。
妊娠初期の力仕事は流産とは関係ないといわれていますので、働くうえで支障はほとんどありませんが、注意すべき症状も紹介していきます。
身体の体調に気を付けながら、必要なときは休みつつ元気な赤ちゃんを産んでくださいね。
妊娠初期(妊娠発覚~15週)で看護師の力仕事は流産しやすい?

妊娠初期は特に妊娠していることに気づかず、今まで通りに仕事をしている可能性も高いので、移乗など腹部に力が入ることで流産を引き起こすのではないかと心配になりますよね。
しかし早期に起こる流産の原因で最も多いのは赤ちゃん自体の染色体等の異常であり、お母さんの妊娠初期の過度に負担となる仕事や運動が原因で流産することはほとんどないといわれています。
流産することを恐れて、妊娠初期の段階でこれまでの仕事を特別にセーブする必要は特にありません。
妊娠初期の看護師が注意すべき症状

デスクワークなどと比較すると看護師は心身ともに負担の大きい仕事ではあります。
特に妊娠初期の出血や下腹部痛については注意が必要です。
着床出血という正常な反応の出血の場合もあれば、子宮外妊娠や流産、絨毛膜下血腫などが原因の異常な出血や腹痛の場合もあります。
通常の生理開始日と重なると判断が難しい場合もあります。
妊娠の可能性がありながら仕事している場合は、日々自分の生理周期や基礎体温の把握を行い、出血量や下腹部痛については注意して観察しておきましょう。
妊娠初期に起こりやすい症状と対策

妊娠初期に起こりやすい症状と対策について紹介していきますね。
妊娠初期に起こりやすい症状と対策:めまい、立ちくらみ
妊婦で多いめまいや立ちくらみの原因として1番の可能性はホルモンバランスの変化があります。
ホルモンは母親になるための身体の準備に必要なものですが、妊娠をきっかけに様々なホルモンの急激な増減が起こり、自律神経のバランスが崩れめまいなどの症状につながります。
また胎盤を通して赤ちゃんに栄養を送るため血液量が増えることに伴い、鉄欠乏性貧血になりやすくこれもめまいや立ちくらみの原因になります。
対策としては立ち上がるときは急に立たずに、身体を横にする→座る→立ち上がるなどととゆっくりと段階を踏んで行うことや、仕事中は記録などのタイミングではできる限り座って行うなど自分の症状と向き合い無理をしすぎないことが大切です。
貧血対策は食事で鉄分の多いもの(レバー、ホウレンソウ)を積極的に摂取することはもちろん、医師に相談し鉄剤を処方してもらいましょう。
私も実際妊娠中は回転性のめまいと貧血には悩まされました。
めまいのひどいときは座ることもできなかったので、仕事を休ませてもらうこともありました。
鉄剤も初期から出産までの間ずっと内服していましたが、どうしても内服後吐き気がでる薬があったたので、医師に相談し変更してもらいました。
症状をできるだけ医師に伝えその時々の変化に対応してもらうことも大事ですね。
妊娠初期に起こりやすい症状と対策:つわり
つわりの開始は一般的に妊娠5週ごろで概ね妊娠16週ごろに落ち着くことが多いとされています。
しかし個人差は大きく全く症状のない人もいれば出産する直前まで症状に悩まされる人もいます。
妊娠初期の看護師の力仕事を避けるためにできること
私が実際妊娠をしながら働いているときは、妊娠初期のつわりがしんどいときもありました。
師長と相談し一時的に外来勤務の回数を増やしてもらったり、病棟では受け持ち人数を減らしてもらいフリーとして働かせてもらうなど、調整してもらいながら働きました。
妊娠で出る症状は人それぞれなので女性の多い職場とはいえなかなか理解されないことも多いのが現実です。
自分の負担を減らすためにも、こまめに上司に症状を伝て自分の状況を理解してもらうことが大切だと思います。
母性健康管理指導事項連絡カードの提出
母性健康管理指導事項連絡カードは主治医が行った指導事項の内容を妊産婦である女性労働者から事業主へ的確に伝えるためのカードです。
このカードの記入事項に従って時差通勤や休憩時間の延長などを調整してもらいます。
自身で症状を伝え勤務調整をお願いするのは、忙しい職場で働く看護師には精神的にしんどいかもしれませんが、そこを伝えやすくする手段の1つになるでしょう。
自分の症状をしっかり主治医に伝えられるようにしましょう。
妊娠がわかったら早めに職場へ報告する
つわりの症状がひどいなどで勤務の調整をお願いしなければならなかったり、仕事を休まなければならないことなど妊娠にイレギュラーな対応はつきものです。
できる限り早い段階で師長さんやリーダーなど上司の方だけにでも報告しておくことは必要です。
妊娠初期の看護師は力仕事をして流産しやすくなる?注意すべき症状も紹介:まとめ

看護師は力仕事も多い仕事ですが、過度に負担にある仕事内容でなければ、妊娠初期の流産と仕事が関係することほとんどないということで安心して仕事をすることができます。
下腹部通や出血、おなかの張りに注意しておきましょう。
働くときには、つわりや立ちくらみ、めまいなど体調に合わせて早めに師長や上司、リーダーナースに報告して働き方を相談してくださいね。