看護師の大学院は子育てしながらでも大丈夫?就学中は働ける?

大学院生看護師

現在2人の子供を育てています。
夫も私も地方から関東に出てきて頼れる身内は近くに住んでいません。
それでも就業しながら大学院に進学することを決めました。

約半年ほどの受験勉強を経て、無事に希望する大学院の修士課程に合格しました。

4月からは、母として、病院に勤務する看護師として大学院の学生生活もスタートします。
今回はそんな私のスケジュールなども紹介しながら、働きながらでも大学院に通えるのかについて、

お話ししていきます。
この記事のポイント
  • 子育て中の看護師が大学院への進学はできるのか
  • 看護師が大学院受験を子育てしながら受ける時に注意すること
  • 子育て中の看護師が大学院に通うための課題
目次

看護師の大学院は子育てしながらでも大丈夫?

看護師はまだまだ女性の方が多く活躍しています。特に新卒から臨床経験年数5年を超えてくると日々の業務にも少しゆとりができてきます。

20代後半から30代前半は結婚や出産などを経験する人も多いのではないでしょうか。

大学院はもちろん大学を卒業しそのまま進学することも可能ですが、一度就職し臨床を学んでから再び研究したいと意欲が湧いたり、より専門性を高めたいと進学する人も多いです。

そのため、私のように子育てをしているという人も少なくありません。

大学院は学校とは違い、朝から夕方にかけての講義が続くということはなく、就労しながら通うことを前提とした夕方の講義がメインになったり現在はコロナの影響もありオンラインでの授業を積極的に取り入れている大学が多いんです。

事前の教授との面談で自分が育児をしていることを伝えれば、ゼミの先生も講義や単位の取り方について相談に乗ってくれますし、講義形式が中心の教室では事前課題をしっかり提出すれば単位修得は可能な学科も中にはあります。

また就労しながらや子育てをしながら大学院に通う場合、修士課程は2年で単位を取得することが一般的ではありますが、最近では3年まで単位取得を延長してくれる制度を設けているところも増えてきました

子育てをしながら大学院に通うことは、特別ハードルが高いことではないのです。

看護師の大学院受験を子育てしながら受ける時に注意すること





看護師が子育てしながら大学院受験をするためには、なんといっても周りの理解が得られるかにかかっています。

特にパートナーである夫や、職場の上司の理解は必須です。我が家ではまず、実際に進学後のシミュレーションをしました。

せっかく進学が決まっても、仕事と育児や家事が両立できなければ学業が負担になり諦めなくてはならないことも出てくるかもしれません。

無理なく自分の生活が送られるように必要なことは書き出してみると
整理しやすくなりますよ

受験勉強する時間





私の受験勉強の時間は、基本的には子供が寝ている間や育児の合間でした。

土日は夫に協力してもらい、午前中に子供たちを公園に連れ出してもらっている間に図書館に行き勉強しました。

英語については日常的に英会話をやっていましたので、文法の見直しや長文読解を何度か解く程度で、
特に勉強はしませんでした。

子育てしているとまとまった時間を得ることは難しいと思うのですが、1日30分でもコツコツと積み重ねれば相当な時間になるはずです。

受験勉強中の仕事は減らす?

受験勉強中の仕事は減らす必要はありません。

私は現在2人目の育児休暇中でしたので、比較的時間にゆとりがありました。

しかしすでに大学院に進学してきた先輩や友人にも相談しましたが、皆さんフルタイムで勤務しながらも合格されています。

研究計画書も受験予定の皇室の教授に相談しつつ、1年ほど準備期間があれば受験勉強は仕事の合間でも十分可能だといえるでしょう。

しかし、英語学習のための英会話教室などに通室する場合はシフトの調整をしてもらったり、試験前にも調整をしてもらう必要はあります。自分の受験勉強の進度に応じて調整をしてもらってください。

看護師の大学院でのポイント

ここからは看護師が大学院に通園するための準備についてです。

ちなみに私個人の経験ですが、大学院に進学するために準備すべき課題は3つありました。
  • 育児のサポート体制は整っているか
  • お金はどうするのか
  • 時間は足りるのか
大学院生ママナース

お金や時間、サポート体制は事前に準備しておかないと後からなかなか
軌道修正が難しいことも。しっかりと先を見据えておきましょう





子育てとの両立、保育園は入れる?

私はもともと上の子が保育園に通っていたため、下の子も保育園の申し込みはしています。

保育園は認可保育園や認証保育園、病院や学校に併設されている託児所などがありますが、おススメなのは認可保育園です。

認証保育園は利用料金が高くなることもありますし、託児所は利用規定によっては自分が就労・就業しているときにしか子供を預けることができません。

大学院ではレポート提出や研究について、勉強時間も必要になりますし、オンラインで講義が受けられるとしても子供にずっと静かにしててもらうのは難しいでしょう。

そうなると、就業・就労どちらにも対応してもらえる認可保育園の方が育児と学業の両立がしやすいと言えます。

認可園でも就労だけでなく、就学は保育園の申し込みの対象としている自治体は多いです。

我が家は夫婦ともに地方出身のため親は遠方に住んでいて育児の助けはもらえません。

そのため我が家ではもしもに備えてベビーシッターの登録をしています。

病児保育などはあらかじめ予約が必要で、枠も少なく争奪戦になることもありますが、サイトによってはベビーシッターは割と臨機応変に対応してもらえます。

さらに、自分が自宅にいて仕事や学習をしている間の子供の対応を任せることもできるので、身内に頼れる人がいない場合に登録しておくと、いざというときに役に立ちます。

お金の問題

お金の問題もとても重要です。フルタイムで働きながら通う場合はそれほど変わりませんが、

大学院に行く=就労時間が減る

なので、勤務する病院によっては毎月の収入が減ることになります。

中には夜勤の回数が減ることで大幅に収入が減ったり、精勤手当などの手当てがつかなくなるという人もいるようです。

入学金や授業料は国公立大学と私立大学では大きく変わりますが、年間100万円程度は出費があると考えてよいでしょう。

さらに学費はほとんどの場合が一括納入で、一度に大きな金額が動きます。

貯蓄に余裕がない場合はもちろん奨学金や教育ローンでお金を借りることもできますが、子育てをしながら就学する場合は保育園料などもかかります。

そして、奨学金も借金になり卒業後にはすぐに返済も始まるため、計画性をもって借りる必要があります。

理想は自分が大学院に通っている間、収入と支出が問題なく2,3年生活できる貯蓄があることですが、どうするのかを夫婦でよく相談し、余裕が持てるように家計を把握しておくことが大切です。

時間の取り方

現在娘は保育園に通っていますが、下の子も4月から保育園に通うことになります。上の子の育児は仕事と両立していましたが、2人を育てながら就業し、さらに大学院に通うことを考えた際、やはりネックになったのは家事の比重でした。

夫は会社員で現在はコロナ禍ということもあり、在宅ワークが基本です。通勤時間がなくなった分、家事に協力的に。

また、現在もワーママのお役立ちアイテムの食洗機・ドラム式洗濯機・ロボット掃除機などを駆使していますが、さらには生協で時短ごはんセットを注文し活用することも検討中です。

ただでさえ時間がないワーママナース、そこに就学が入ると生活が大きく変わることが予測されます。

必要に応じて便利家電だけではなく、家事代行サービスなどを導入していくことも一つの解決策になると思います。

職場には早々に進学について相談していました。

私の職場は理解がある職場で資格獲得のための進学支援を積極的に行っています。

そのため、シフト希望も学業優先で組んでくれるため、こちらも問題ないと判断しました。

大学院生ママナース

周りの人たちの協力やあらゆるサービスが手軽に使えることに感謝です。
いざというときのために、身の回りで活用できそうなサービスは情報収集をしておきましょう!





子育て看護師におすすめ大学院

現在は働くママナースが多く活躍しています。働きながら大学院進学を目指す看護師も増えている傾向から、大学院側も

サポート体制を整えるところが増えているのです。私は以下の点を重視して大学院探しをしました。

  • 通学しやすい場所
  • 学費
  • 自分が学びたい分野の教室がママナースを受け入れてくれるか

まず1つ目は場所です。独身やDINKsの時であれば単身地方に行く選択肢もあったかもしれません。

しかし結婚し子育てをしている以上は難しいので、自宅から問題なく保育園の送り迎えの時間にも間に合う距離の大学で探しました。

2つ目に学費です。

まだまだ手のかかる2人の子供を育てているため、将来的な金銭面のことも踏まえて計算しなくてはいけませんでした。

学費については私の勤務する病院は進学補助があるため、申請し無事に審査に通りましたのでいくらかの補助は出ます。

当面は貯蓄を切り崩さずに生活していける予定ではありますが、夫とも話して、万が一の場合は貯蓄を崩さず最少額で奨学金を借りることにしています。

3つ目が一番重要ですが、自分が学びたい分野の教室がママナースを受け入れてくれるかです。

大学院の場合は、自分が専攻する教授の教室に志願します。

願書を出す前に、教授と研究計画について面談をするところが多いと思いますが、その際には自分が子育てをしている最中であることを正直に伝えました。

教授が積極的にサポートしてくれることもありますし、中には研究内容から育児が落ち着いてからと見直される場合もあります。

まずは、受け入れ先の大学に育児中でも通うことができるのかを確認してみましょう。

子育て中の看護師は海外の大学院に行ける?

中には海外の大学院を考える人もいるかもしれませんが、結論から言うとこちらはとてもハードルが高いです。

もちろん海外生活をするための外国語のスキルも必要ですし、学費だけではなく移住に関係する費用なども多額になります。さらに、CNSを目指す場合には

看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること

実務研修が通算5年以上あり、うち3年間以上は専門看護分野の実務研修であること

出典:https://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cns

とされているため、海外の大学院ではこの単位が取得できないことになります。

また子育て中は子供の生活も整えなくてはいけませんから、なかなか家族で移住というのは難しいのではないでしょうか。

看護師の大学院は子育てしながらでも大丈夫?就学中は働ける?:まとめ

私自身も4月から大学院に通うためまだまだ未知数ではありますが、家族や職場の上司と同僚、教授など色々な人に支えられて進学を決意することができました。

大学院に合格してから実際に通い始めるまでには、準備する時間はいくらでもあります。

その時間を有効活用し、有事に備えて情報収集しておけば困難に直面しても何らかの解決策は見つかるはずです。

実際に育児をしながら大学院に通ってきたワーママナースはたくさんいます。その方たちが身をもって証明してくれていますから、子育て中のママナースの方も諦めずに、まずは身の回りの大学院のリサーチや使えそうなサービスの情報収集を始めてみましょう。
よかったらシェアしてね!
  • URL Copied!
  • URL Copied!

この記事を書いた人

目次
閉じる