看護師をしていて、患者さんに好意を抱かれることはよくあることです。
もしかすると、看護師と患者という、この特殊な関係性が恋愛感情を抱かれやすい状況にあるのかも知れません。
この気持ちをうまく断らないと、せっかく築いた信頼関係が崩れることなりかねません。
では、どうしたら気持ちをうまく断ることができるのか?
今回は、精神科の患者さんと看護師の恋愛について徹底的に調べてみましたので最後まで読んでいってください!
精神科の看護師は患者に恋愛感情を抱かれやすい?

「陽性転移」という言葉を知っていますか?
人間は精神的に不安定になっていると、誰かを頼りたくなるものです。
治療中寄り添ってくれた看護師に対し、「看護師さんのおかげで私は救われた!」と、思うこと自体は普通の感情です。
しかし、この感情を尊敬や信頼ではく、一人の人間としての恋愛感情であると勘違いしてしまうこと。
それが「陽性転移」です。
特に治療中の方の場合、気持ちが弱くなっている状況です。
そこへ救いの手を差し伸べてもらえたら、看護師さんに優しくしてもらえたら、確かに恋愛感情であると勘違いしてしまうことも頷けます。
精神科に限らず、「陽性転移」は起こり得ますが、特に精神科の看護師は患者さんに好意を抱かれやすい状況にある、ということです。
精神科の看護師と患者が恋愛に発展することある?

「陽性転移」は、基本的には、男性の看護師が女性の患者に好意を抱かれるケースが多いです。
ケースが多いということは、「陽性転移」は起きやすい、ということになります。
精神科に勤務する看護師は、看護学生時代に「陽性転移」について勉強をするので、こういうことが起こり得ることも知っています。
精神科においては、女性の患者さんに対しては男性看護師が、男性患者さんに対しては女性看護師が、必要以上にコミュニケーションをとらない、スキンシップをとらないことが規則となっています。
それは、精神科の患者さんが「陽性転移」しやすい傾向にあるからです。
患者の気持ちをうまく断る方法

もし、精神科の患者さんに好意を抱かれた場合。
適切に断るためには、はっきり伝えることが大切です。
仕事上、「規則で決まっているから付き合えない。」と、言ってしまうと、規則で決まっているから付き合えないなら、本心では可能性があるのかも知れない、という気持ちになりかねません。
少しでも、相手に勘違いさせるような素振りを見せてしまうと、可能性があるのではないかと期待してしまいます。
傷つけずに断ることは、「患者さんを恋愛対象として見ることはできない。」ということをきちんと伝えてあげることです。
そして、患者さんは勇気を出して告白したことで看護師と気まずくなってしまうのではないか、と思う方もいるようなので、気持ちを伝えられた後も、患者さんの治療に影響しないように普通に接することが大切です。
患者に恋愛感情を抱かれないために普段気をつける事は?

特別扱いをしないようにする、ということです。
一人だけ特別扱いをするような発言や行動は控えるようにすることで、仕事として接していることをわかってもらうことが必要です。
そして、プライベートな話をなるべく避けることです。
プライベートな話をすることは、患者さんが深入りしやすくなります。
なるべく、体調の話や天気の話、季節の話などを取り入れながら、上手くコミュニケーションをとるようにする事が重要です。
ただ、プライベートな話を全くしないことは患者さんとのコミュニケーションを取りづらくすることもあるため、仕事として接していることをわかってもらうためには、恋愛関連の話に持っていかないようにしなければなりません。
恋愛感情を持たれないように、話す内容に関しても気を付ける必要があります。
精神科の看護師は患者に恋愛感情を抱かれやすい?気持ちをうまく断る方法まとめ
今回の記事のまとめになります。
・精神科の看護師は患者に恋愛感情を抱かれやすい?
「陽性転移」といって、医療従事者に対しての尊敬や信頼が、一人の人間に対する恋愛感情であると勘違いしてしまうこと。
精神科の看護師は患者さんに好意を抱かれやすい状況にあります。
・精神科の看護師と患者が恋愛に発展することある?
看護師が異性の患者さんに対し、必要以上にスキンシップをとることは規則で禁じられています。
それは、陽性転移しやすいためです。
看護師はあくまで仕事として患者さんに関わっているため、恋愛に発展する可能性はありません。
・患者の気持ちをうまく断る方法
やんわり断るよりは、はっきり断る必要がある。
「患者さんを恋愛対象として見ることはできない。」
余計な期待を持たせないことが重要です。
・患者に恋愛感情を抱かれないために普段気をつける事は?
一人の患者さんを特別扱いするような言動を控える。
日々、コミュニケーションをとる中で、プライベートな話をしすぎると深入りすることになるので、なるべく日常会話程度にとどめておくことが重要です。
すべての方と平等に接するようにしましょう。
いかがでしたか?
仕事で忙しく過ごしている時には、普段患者さんとしている会話やコミュニケーションについて振り返る機会はなかなか少ないかもしれません。
業務中に患者さんとコミュニケーションをとる時には、一度自分自身の行動や発言を振り返ってみましょう。
思わせぶりな態度や、プライベートな会話が多くなっていることはありませんか?
医療従事者として真摯に患者さんの対応をすることが看護師には求められています。