
学校や実習を頑張って国家試験に合格した!
だけど看護師資格を持っただけで、一度も実際に働いたことがない…。
今の自分の年齢でもまた1から看護師として採用してもらえるかな?
などと、ペーパー看護師には様々な不安があるかと思います。
この記事では、そんな悩みを少しでも解決するために
- ペーパー看護師でもクリニックに就職ができるコツ
- 効率的に研修を受けるポイント
- ペーパー看護師におすすめのクリニックの求人
について解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、あなたが理想のクリニックに就職できるよう参考にしてくださいね。
ペーパー看護師って?どれくらい臨床から離れていたらペーパー看護師?

“ペーパー看護師”って聞くと、あまり聞き慣れた言葉ではないかと思います。
そもそもペーパー看護師とは、看護大学や専門学校に通って試験に合格した後
- いざ臨床に出ると思ったときに妊娠、出産、病気、家族の介護等と思わぬタイミングで働けなくなり
- せっかく取った資格を活かしきれずに数年〜数十年経ったこと
を言います。
実際の病院や施設で点滴・採血・介助等の看護技術を学校以外で一人前に実践できない状況であれば、臨床から離れた年数は関係なくペーパー看護師として該当するのです。
ペーパー看護師でもクリニックに就職するためのコツ

そんな不安な状況のペーパー看護師は、クリニックに就職するのは諦めないといけないのでしょうか。
まだあきらめなくても大丈夫ですよ。
ここからはクリニックに就職するためのコツをご紹介します。
自己分析と強み
クリニックに就職するためには面接で自分をアピールすることが重要です。

もちろん看護師として職歴があるだけで有利にはなります。
しかし「ペーパー看護師」という肩書きで面接に出向くと、自分自身をマイナス面ばかり捉えてしまうことが多いのではないでしょうか?
そこで事前に自分の性格と向き合うことが必要になります。
例えば、下記のようなのがあります。
- 一つの趣味を何十年も続けている
- (過去のバイト経験等で)接客が得意で常に明るい性格である
- スポーツを続けており体力には自信がある
- 育児経験で培ってきた観察力や忍耐力がある
臨床経験があると即戦力ではありますが、採用する側としては長く続けてくれるかが心配になります。
しかし、ペーパー看護師は実際の状況としてはほぼ新卒看護師と一緒の状況です。
純粋な気持ちで面接官と話すことができるため、「長く続けてくれる人」だと印象付けやすくなります。
そのため、少しでも自分の強みや個性を引き出すことにより採用してくれる確率も上がるのです。
ペーパー看護師に優しい職場で働く
正直ペーパー看護師は、臨床経験もなければ実技経験もない状態なので採用条件に該当せず、就職に困ります。
また、就職しても経験値がないから不安という方も多いですよね。
クリニックで働く際は、現在働きたいクリニックに努めている看護師からの技術指導を受けることが必要です。

プリセプター制度があるクリニックがあると安心して仕事に取り組むことができ、看護技術も少しずつ成長できるでしょう。
不安な方はぜひ面接前に確認しておきましょう。
クリニックに合った研修を受けて勉強しておく
クリニックとはいえ、様々な診療科があります。
そしてクリニックによって看護師が任される業務が変わってきます。
まずは採用時に求められる必須スキルについては勉強するようにしましょう。
あとは、クリニックによって様々なスキルが求められますので、直接クリニックに勤めている看護師や医師に事前に勉強する内容を聞いてみてもいいですね。
また看護協会や民間企業が主催の看護師のセミナーが多くあります。
自分が不安だと思う技術や知識の勉強のためにも実際にセミナーに足を運ぶことで安心して復習することができます。
ペーパー看護師が復職(就職)するときに必要な心の準備

事前に勉強しておくなど対策はできますが、ペーパー看護師という立場は変わらないもの。
ここからは、ペーパー看護師が就職や復職する際に覚悟しておくことをご紹介しますね。
経験値が低いので大変なことも多い
看護師の資格を取得してから数年~数十年使用看護師として働いてない状況だと、今まで学校や国家試験で勉強してきた解剖学や看護技術の手技がわからず、1からのスタートとなります。
筆者は手術室看護師に勤務していたことがあります。
普段看護師ができる点滴・採血に関して手術室になると麻酔科の先生が実施するため、正直手技については自信がありません。
手技の手順や物品の準備、配属された診療科の勉強もあり正直改めて勉強することは大変かもしれません。
ですが誰もが一度にすべての手技・技術を覚えることはできません。
それで自分自身もできなくて喪失感につながり、退職になることが一番よくないことです。
まずは一つ一つゆっくり学習し、常に学習に対する意欲が必要です。

他の勤務しているスタッフも自身が未経験で入職していることは理解していますので、無理せず自分のペースで出来るといいですね。
年齢よりも経験がものを言うので、低姿勢で謙虚な気持ちで働く
新卒看護師とは違い、何等かの理由で看護師として働かなかった状況の中30代40代で1年目になった場合に、先輩看護師が20代であることを必ず忘れないでほしいです。
また、プリセプターが自分の年齢より年下という状況もおかしくありません。
たとえ年齢や人生経験が自分より低い相手であっても働く職場の中では自分自身が後輩になります。
何かあったときは経験が多い先輩看護師からたくさん吸収するとともに、言葉遣いや社会人としてのマナーに気を付けて謙虚な気持ちで働きましょう。
働くときには長く働きたくなるような職場のいいところを見つけておく
ペーパー看護師から初めてクリニックに就職は決まったものの、2~3カ月で退職するのはもったいないです。
せっかく看護師として長く勤務したいのであれば
- クリニックの特徴や
- スタッフの人柄の良さ
- 福利厚生や研修制度の充実
などと一ついいところを見つけておきましょう。
長く働きたいという活力にもなりますので是非確認しておきましょう。
ペーパー看護師でもクリニックに就職できる?効率的な研修の受け方から求人探しのコツまで紹介まとめ

- ペーパー看護師とは臨床から離れた年数は関係なく一人前に看護技術を実践できない看護師のこと
- ペーパー看護師でもクリニックに就職できるコツは
- 自己分析して自分の強みを理解しておくこと
- プリセプター制度があるなどペーパー看護師にも優しい職場を選ぶこと
- クリニックに合った研修を受けたり勉強をしておくこと
- ペーパー看護師が就職・復職する際に心得ておくことは
- 経験値が低いので大変なことが多い
- 自分より年下の看護師が先輩になるので謙虚さを意識
- 長く働きたくなるようにクリニックのいいところを見つけておく
自分が持っている資格を活かそうと思って最後まで読んで頂いたかと思います。
「就職しよう!」という今の気持ちが一番大事な時期であり、一人前の看護師になれるチャンスです。

今までアルバイトやパートでやってきたことは無駄ではありません。
「看護師」という肩書きを持った社会人としてチャレンジし、新しい生活・人生を送ってほしいなと思っています。