応援看護師になるには?役割や仕事内容、知識や能力、資格や経験は必要?

応援看護師、言葉は聞いたことあると思います。

興味はあっても、知らない土地、知らない病院で看護師として働いていくには不安もありますよね?

私も始めはそうでしたが、楽しくって2回同じ病院に応援にいきました!

ここでは、私が利用したナースパワーの体験談をお伝えしていきます。

目次

応援看護師の役割って?そもそも応援看護師とは?

看護師不足が叫ばれている昨今、都会はもちろん、特に顕著なのが地方、特に僻地といわれる、いわゆる田舎です。

町の規模にもよりますが、100床程度の入院施設がある病院から、クリニック程度しかなく、それなりの精密検査ができる病院まで車で2時間近くかかる、という町もあるでしょう。

そういった過疎が進んでいるところでは、慢性的に看護師不足が叫ばれています。

そこに、期間限定で派遣される看護師を応援看護師といいます。

そういった状況なので、基本的には「即戦力」です。

応援看護師が働く場所はどんなところがある?

北は北海道から南は沖縄離島まで、さまざまです。

都会の病院でも応援(派遣)看護師はいますが、ナースパワーは特に僻地に特化していると思います。

転職とも、単発派遣とも違い、例えば応援期間の6か月間は、そこの正社員として入職することになります(全ての病院ではありません)。

私は、行こうとしていた時期が夏だったので、暑いの嫌、北に行こう!といった感じで北海道を探しました。

ダイビングが趣味の人は沖縄の離島などに行っています。

応援看護師って何人くらい働いてる?新人やママは多い?

期間限定、応援看護師で僻地に来ているくらいなので、独身の人が多かったですね。

私が居た病院では全スタッフの1/3~1/4が応援看護師でした。

なんと、看護師夫婦(子供なし)で来ている人もいました。経験年数は看護師歴3年以上の人ばかりでした。

ついでに、これは、私の見解ですが、離婚してIターンしてきたシングルマザーの看護師が、地元の常勤の方には多かったです。看護師は一人で生きていけちゃう系なので・・・。たまたまかもしれませんが。

応援看護師の業務内容

基本的には常勤の方々と同じです。

配属先にもよるかもしれませんが、一スタッフとして夜勤もありますし、院内の勉強会やミーティングにも参加します。

ミスをすれば、インシデントレポートは書きますし、業務に差はありません。

応援看護師になるのに必要な知識はや経験は?

先ほども述べましたが「即戦力」ですので、看護師としての最低限の技術が必要です。

正直、病棟で働く場合、実務経験がない看護師が来ても意味がありませんので、注射や様々なカテーテル処置、経管栄養などの基本は必須です。

それに加え、経験年数があれば専門性に特化した知識もあるはずです。

今までの配属科や経験をふまえ、応援先を選ぶのが重要だと思います。

転職ではないので、希望の病棟や科に配属されるとは限りませんので、当然、勉強も必要です。

しかし、そもそも病棟が1フロアしかないような規模の所もあるので、特殊は専門知識がなくても何とかなる事も多いです。

応援看護師になるのに必要な能力は?

看護師としての知識、技術の習得はもちろんですが、何よりも大切なのは、コミュニケーション能力です。

新人での入職のように、ラダーに沿った勉強会や指導があるわけではなく、病棟オリエンテーションやシステムを説明されてから、すぐに実践に入っていきます。

常勤の方々も、応援看護師になれてはいますが、即戦力として見ているため、慣れるまで付きっ切りで指導してくれるわけではありません。

看護師に限らずかもしれませんが、業務を覚え行っていくうえでは、コミュニケーションが必須です。

教えてもらっていないから、ではなく自ら率先して仕事を覚える努力は必要です。

応援看護師になるには必要な資格はある?

看護師免許があれば、応援看護師として働けます。

応援看護師になるのに条件はある?

病院によっては、実務経験の指定や、必須の看護技術の指定があるところもあります。

例えば、「人工呼吸器の経験がある」「透析室での実務経験がある」といった事です。

応援先の病院の規模や、特色をしっかり見ておきましょう。

応援看護師のメリットとデメリット

応援看護師のメリット

 ぶしつけではありますが、給料はいいです。

同じ業務をしているのですが、常勤よりいくらか上乗せされています。

病院にもよりますが、正規雇用としての扱いなので、社会保険や福利厚生が整備されています。

応援期間も、不安であれば指定の最低期間で契約しておいて、良さそうだったら、延長することもできます。(その時に、需要があればですが。)

更に、私の行った病院はですが、格安で家具家電付きのアパートがあり、日用品の準備だけで行く事が出来ました。

応援看護師のデメリット

常勤採用で、給料も優遇されているので、気になるデメリットはありません。

ただ、頻回に病院を変わったり契約期間満了の前に退職をした場合など、規約違反となるので履歴書上は良くないかもしれません。

私も応援含め、転職を何度かしているので、地元の病院での就職面接の時は、全て理由を聞かれました。

すぐに辞められそうな人を雇いたくはないでしょうですからね。

応援看護師になるのに研修はある?内容はどんな感じ?

応援看護師になるときの研修期間

これに関しては、応援先の病院によると思います。

私の場合は、看護部長からの病院オリエンテーション、師長からの病棟オリエンテーションを1日で済ませ、2日目からはスタッフについて簡単な業務からの実践でした。

とはいえ、一人で投げ出されるわけではなく1週間くらいは指導係が付いていました。

応援看護師の研修内容

オリエンテーション程度で、応援看護師に対する特別な研修はありませんでした。

応援看護師の1日のスケジュールはどんな感じ?

常勤と同じです。朝の検温から清潔ケア、排せつ介助に食事介助。病棟看護師そのままです。

期間も長く慣れてくると、夜勤リーダーとなる事もありました。

応援看護師の給料はどれくらい?

常勤より上乗せされていたと思います。

入職時から手取りで30万円はありました。夜勤を多くやれば35万は超えます。

応援看護師の服装や持ち物はどんなもの?買っておくべきものはある?

制服や靴の支給はありました。念のため、聴診器も持参。

文房具にメモは必須ですね。

私は役に立ったのは、当時は紙カルテだったので、自分の好きなバインダーと過去の病院で使用していた検温票をデフォルトにしたオリジナルの検温票が役立ちました。

コピーは職場でさせてもらえました。

応援先が遠方の場合、交通費以外にも引っ越し費用がいくらか出ます。

私の場合、家具家電は付いていたので、娯楽用品や趣味のものを事前に送りました。

働くうえで、どうしてもこれが必要!という特殊なものはないと思います。

看護師に向いているおすすめな人はどんな人?

郷に入っては郷に従え、という言葉があります。基本的には配属先のルールに従い、業務を行って行く事です。

応援といえど、看護師であり、患者さんからしたら常勤も応援も関係ありませんので、看護師の役割を理解し全うできる人です。

とはいえ、明らかに変なことや改善したほうがいいルールがある場合は、それを進言する勇気も必要です。

ただし、上手に。

なので、できればコミュニケーション能力が高いほうが、またはコミュニケーションを取る努力だできる人が良いでしょう。

応援看護師の勤務先を選ぶときに見ておくべきポイントはある?

場所によっては見学に行けるわけではないので、ホームページを確認し規模や看護方針の確認をしましょう。

応援斡旋会社の担当ともしっかり話し合い、希望している条件のすり合わせが大切ですし、過去に応援していた看護師の口コミなども見たほうがよいでしょう。

私は、細かい色んな条件をクリアした病院に行ったので、大変満足でした。

応援看護師になるには?役割や仕事内容、必要な能力知識と資格や経験、働く場所など紹介:まとめ

いかがだったでしょうか。応援看護師の概要は分かっていただけましたか?あくまでも応援病院の方針などにより差異があることはご理解いただきたいと思います。

即戦力、といわれると緊張してしまうかもしれませんが、1年でも病棟勤務があれば大体は可能だと思います。

人手や物品の不足など、僻地医療というのを経験することで、都会の病院との差を感じ、考えるところも出てくるでしょう。

しかし、町も大きくないので患者さんとの距離感も心なしか近い感じもしました。

嫌な感じではなく、地元の方々の優しさを感じられます。

知らない土地(私は北海道)なので、休みの日にプチ旅行に出かけたり、その土地の美味しいものを食べたり、大自然を感じたり、とても有意義な環境で仕事ができました。

応援看護師同士、仲良くなっていまだに連絡を取っている子も居ます。

看護師としての仕事を全うするのは当然ですが、旅行と仕事の両立ができるのが、応援看護師の良い所ではないでしょうか。

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