看護師の仕事はやりがいがあったり、患者さんから感謝されると嬉しい気持ちになったりしますよね。
しかし、「楽しい・やりがいのある」と感じることばかりじゃないのが現実です。

3人の子育てしながら12年看護師として働いてきましたが、看護師1年目の頃は辛かった記憶しかありません。
「毎日辛くて仕方がない…」
「先輩看護師が厳しすぎて仕事にいきたくない…」など思うようになり、「転職したいな」と考えることが多くなりました。
そう考えるものの、「果たして、1年目で転職していいものか・・・。」「そもそも転職先はあるのか。」と不安になったことを今でもよく覚えています。
そこで、今回は看護師1年目の転職についてご紹介していきます。
1年目でも看護師の転職は可能です。
しかし、求人数が少なかったり、選び方をまちがえるとまた辞めたい…となってしまいます。
ぜひ、この記事を最後まで読んで1年目の看護師転職のコツを知ってくださいね。
看護師が嫌になる前に、新しい職場でもう一度やりなおしちゃいましょう!
看護師1年目でも転職先はたくさんある

実際、 いざ、転職をしようと考えても「看護師1年目で転職先はあるの?」という疑問を持つ新人の看護師は多いです。
しかし、結論から言うと、看護師1年目でも転職先はたくさんあります。
一般のサラリーマンの転職としては、考えられないことかもしれませんね。
日本看護協会の調査によると毎年12~13人に1人、約4000人くらいの看護師が、1年以内での転職を経験しています。
なぜ看護師は1年目から転職先がたくさんあるのでしょうか。
その理由は2つあります。
看護師は専門的な仕事であるという点。
次に、医療現場の特殊な仕事ゆえに常に人手不足であるということです。
医療の現場は人の命がかかわってくるということから、日々の仕事量の多さや人間関係、それに加え夜勤などもあり、看護師という仕事自体をやめてしまう人も多いんですね。
看護師1年目が転職しやすい職場/病棟

実際どのような職場、病棟が転職しやすいのでしょうか。
転職しやすい職場や病棟のポイントは以下の3つです。
1.中途採用を実施しているところ
2.教育体制が充実しているところ
3.看護処置が少ないところ
中途採用を実施したり、教育体制が充実したりしているところでは、やはり新人教育に慣れています。
転職先でしっかり学ぶことができ、スムーズに職場環境に慣れていくことができます。
また、1年目ではどうしても経験している看護処置が少ないため、余裕をもってゆっくり学べるように、看護処置が少ないところのほうがいいでしょう。
看護師1年目が転職しにくい職種/病院/クリニック/科

では、これまでとは逆に看護師1年目が転職しにくい職場はどこだと思いますか?
上記で紹介した「転職しやすい職場のポイント」と反対の職場ですね。
中途採用を実施していないということは、途中から入ってくる看護師への対応に慣れていない場合があります。
また、看護処置が多い病院の場合、忙しいなかで、新人への指導が難しく、いつまでも職場に慣れることができません。
急性期の病院だとどうしても実施しないといけない看護処置が多くなるので、急性期よりは回復期、 慢性期の病院のほうがおすすめです。
特に大学病院あるあるの記事でも紹介していますが、大学病院は中途採用に対して冷たい対応をされることもあります。
教育環境は整っていることも多いので、病院の内部情報に強い転職サイトをうまく利用していきましょう。
看護師1年目が転職しにくいといわれる理由

看護師は転職先が多く、他業種に比べ転職しやすいです。
しかし、看護師1年目や比較的勤務経験の少ない看護師は、転職しにくいと言われることもあります。
それはなぜか。
・教育、指導が必要である
病院の多くは、即戦力の看護師が来てくれたほうが教育や指導が最小限で済むので、ありがたいのが本音です。
看護師1年目だと、疾患の勉強から、看護処置までと幅広く教育・指導しなければなりません。
・また転職するかもしれないと思われてしまう
誰の言葉かは知りませんが、「就職しても3年間は我慢しなさい。」という言葉を言われたり、聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
特に人事を担当している年配の人はそのような考えが強く、1年目の途中で転職してきた人に「また、すぐ辞めて転職するんじゃないのか?」と考えられてしまうことがあります。
・転職先を選ぶための情報が不足している
看護師1年目だと、医療の現場についての情報はあまり得られていませんよね。
どのような病院がいいのかを考えるために必要な情報収集力が不足しがちです。
看護師1年目で辞める前に考えておきたいこと

転職しようと考え、実行に移す前に考えておきたいことについて紹介していきます。
譲れないポイントを決める
何のために転職するのか・転職してどうしたいのか、ということです。
この軸をしっかり持ち、妥協しないようにしましょう。
譲れないポイントを不確定に転職をしてしまうと、転職先でも状況は変わらず、結局は失敗だったということになりかねません。
譲れないポイントについて、転職する前にじっくり考えておきましょう。
妥協できる点とどこまで妥協できるか
先ほど出てきた譲れないポイントと似ていますが、やはり自分の希望が100%叶う職場を探すことは正直難しいのが現状です。
妥協できる点はどこなのか、どこまでだったら妥協できるのかというポイントついて考えて おくことも大切です。
相談できる相手を作っておく
転職するには時間も必要ですが、かなり労力も使います。
自分が迷ったとき・難しいなと感じたときなどすぐに相談できるようにしておきましょう。
この相談できる相手を作るということは転職活動をする際に一番重要なことです。
看護師1年目が転職するなら転職サイトは複数登録しておくべし

さきほども、出てきたように転職には時間も必要ですが、労力も使います。
転職先の情報収集や採用試験など1人で行わないといけないことが多いです。
看護師1年目では、業務も忙しいでしょうし、なかなか自力で行うのは難しいのが現実です。
そこで、転職サイトに登録して面倒な情報収集などをしてもらうことも有効な手段です。
転職サイトではもちろん転職する看護師への支援に慣れているので、様々なところでサポートしてくれます。
また、複数社登録しておくことで、情報を多く収集することができ、より良い条件での転職ができます。
看護師1年目でも転職先はたくさんある!後悔しないための働き方を選ぶ方法:まとめ

看護師1年目での転職となるとハードルが高いと感じていた人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に毎年4000人くらいが転職を経験しており、転職先も多くあります。
転職する上でのポイントは、教育体制がしっかりしていて、看護処置が少ないところです。
転職には、時間も体力も使うので、相談相手を作ったり転職サイトを利用したりして、上手に転職活動をしましょう。
いかかでしたか? 不安になりがちな看護師1年目での転職。
看護師の仕事をあきらめる前に、今より良い環境で学びながら、楽しく仕事しちゃいましょう!