
これから派遣看護師として働きたいけど、すでに働いている人がよくあるトラブルや悩みを知りたい!
派遣先からクレームをもらうことなく好きな時間でサクッと高収入で稼いでいきたい!
派遣看護師という存在は知っていても、具体的にどのような働き方をしているかイメージできている人はあまりいませんよね。
そんな派遣看護師の仕事についてまとめてみました。
この記事のポイント
・派遣看護師あるある
・派遣先でクレームなく働くために大事なこと
この記事を読めば、派遣看護師の仕事について詳しくなれます。
あわせて仕事していくためのコツも学べるので、派遣先でも要領よく働くことができますよ。
ぜひ最後まで読んで、あなたが派遣看護師として働く際の参考にしてくださいね。
派遣看護師あるある:仕事内容・待遇


派遣看護師ってどんなふうに仕事しているの?
仕事のルールは?お給料は?
気になる派遣看護師の仕事内容や待遇についての疑問も、この章を読めば解決できちゃいます!!
ボーナス時期の職場での話題がつらい
派遣看護師は正規職員ではないので、ボーナスがもらえない場合がほとんどです。
ボーナス時期に正規職員が浮足立っているなか、いつもと変わらない日常を過ごすことが少し寂しいと感じる方も多いです。
仕事は即戦力になるよう幅広い知識やスキルが求められる
正規職員として就職すると、入職後しばらくはその病院での研修を受けられる場合がほとんど。
しかし、派遣として就職すると研修がほとんどなく即戦力となることが求められます。
- 幅広い知識
- スキルはもちろん
- 柔軟な対応力
も求められるので最初は大変な思いをすることもあります。

自信がない方は、事前に研修が受けられる種類の業務を選択したり、復職セミナーを受けてみるのも手です。
時給が高めだけど給料が安定しない
派遣看護師の給料は平均2000円/時です。
比較的高めの額ですね。
しかし、派遣ということは就職先の都合により勤務が変わる可能性もあります。
正規職員と比較しずっと同じ環境で働くという保証もないため、不安を感じる人もいるでしょう。
時給は高めですが、給料自体は安定しないことが多いです。
正社員よりも仕事ができる人もいる
派遣の看護師のなかには正社員よりも仕事ができる人もいます。
数々の職場で場数をふんで成長してきた方ですね。
正規職員が向いているひと、派遣職員が向いているひと、それぞれです。
特徴を考えたうえで自分に合った環境を選択できることがベストです。
職場ごとのルールを早めに知って郷にいれば郷に従う
派遣看護師は短期間働くことが多いもの。
なので、仕事をスムーズにするためにも早めに職場ごとのルールを知って対応していくことが重要です。

「郷にいれば郷に従え」というやつですね。
サービス残業がない
正規職員と違い、サービス残業がありません。
正規職員だと周りのスタッフとの協調性を考え、残業していかないといけない雰囲気のことがありますが、その点派遣看護師は自由です。
自分のペースで行動できるので、気持ちが楽な方もいるでしょう。
病院の委員会や役員、勉強会は参加しなくてもいい
正規職員の看護師からよく聞く不満のひとつが、
- 病院の委員会
- 役員
- 勉強会
に参加しなくてはいけないということ。
「ほんとは参加したくない!!」と思いながら仕方なく参加している看護師も多いとか。
派遣看護師だと面倒な委員会や役員、勉強会に参加しなくていいのでらくちんです。
時間の融通がききやすい
比較的、勤務時間の融通がききやすいことが多いです。
「自分のペースで仕事したい!」という方は、自分の希望する勤務時間の企業を選択すれば安心です。
住宅ローンの審査には通りにくい
住宅ローンの審査には通りにくいことが多いです。
看護師といえど、給料が安定しているとはいいがたいためですね。

マイホームを建てたいという強い願いのある人は安定した職形態を選択することも必要です。
年齢が高くても給料は変わらない
勤続年数が関係ないのが派遣看護師です。
長年同じ職場で働くようであれば、正規職員として就職したほうが昇給もあるので、給料アップにつながります。
同じ職場で働き続けることができない
最長で働く場合の期限日のことを「抵触日」といいます。
派遣看護師として働き、
- 正規職員として採用されなかったり
- 同一カ所で3年が経過してしまう
と、他の派遣先へ異動しなければならない決まりになっています。
同じ職場で働きたいという方は派遣看護師としての目的とずれてしまうため、正規職員として雇用してもらうことを考えたほうがいいです。
入職したときの教育や研修が短縮されがち
正規職員になると入職時に教育や研修が行われることがほとんど。
派遣看護師になると教育や研修が省かれてしまうことが多いため、不安を感じる方も多いでしょう。
退職金がない
派遣看護師には退職金というシステムがありません。
社会保険がなくて病院受診に困る期間がある
2か月以上の雇用でないと、社会保険に加入できません。
そのため、2か月未満という短期での派遣看護師をする場合は病院受診の際保険が適応されず困ることもあります。
その場合、保険の任意継続というかたちをとることもできるので、自分にとって最適な方法を選択するといいでしょう。
常勤から退職した直後の派遣看護師は国民健康保険と国民年金の支払額に驚く
常勤であると国民健康保険と国民年金の支払いの半分は雇用主が支払っています。
派遣看護師になると、勤務形態によっては全額自己負担しなくてはならない場合もあるので、その支払額に驚いてしまう方もいるでしょう。
いろいろな職場を体験できる
同じ職場で長く働くことが苦手な方も中にはいると思います。
派遣看護師であれば、短期間でさまざまな職場を体験できるので、

一カ所にとどまることなくいろんな体験がしたい!!
という方には派遣看護師が向いています。
派遣看護師あるある:人間関係

働くうえで人間関係はとても大切です。

派遣看護師って実際のところ人間関係はどうなの?
短期間であっても人間関係ってつくれるの?
気になる派遣看護師の人間関係についてまとめてみました!!
派遣看護師が単発が多い職場で呼ばれる名前が「派遣さん」
単発の派遣看護師として働くと、スタッフと接する時間が短くなるため名前を覚えてもらえない場合がほとんどです。
「派遣さん」と呼ばれる方も多いでしょう。
逆に短い期間の関わりで名前を覚えてもらえたら嬉しくなりますね。
常勤看護師から「派遣だから」と見下される
派遣看護師というのはひとつの企業で短期間しか働かないもの。
常勤看護師の中には何年も同じ職場で働いている人もいて、右も左もわからない派遣看護師を見下してくる人もいます。
職場ごとにローカルルールがあったり、物品の名前が違ったりと、働く環境が違えば適応状況も変わってくるもの。
なんだか悲しい気持ちになってきますね。
上司や院長から「お金かかってるんだからやめないでよ」とプレッシャーをかけられる
仕事のできる派遣看護師に多いパターンです。
将来有望である人材は手元に置いておきたいと思うもの。
ひきとめられることもあるでしょう。
しかし、そこは自由な派遣看護師。
ひとつの企業に縛られることがないので、自分で将来を選択することができます。
辞めようと思ったら辞められるから人間関係の深入りをしなくてすむ
働くうえで面倒なのが人間関係です。
一カ所で長く働くとなると、どうしても切っても切れない関係。
派遣看護師であれば、短期で異動できるので、面倒な人間関係に深入りをせずに済みます。
出産や妊娠する時期に気を遣う
派遣看護師であっても雇用形態によっては産休、育休を取得することは可能です。
職場によっては、業務の負担を軽減してくれたり、暖かく接してくれる職場もあるでしょう。
しかし、派遣看護師という立場上、雇用後すぐの妊娠には気を遣うことが多いです。
また、雇用形態によっては産休や育休が取得できないこともあるので、出産や妊娠する時期に気を遣うことも多いです。
仲がいい人ができても派遣期間が終わるとあっさり終了することが多い
仕事をしていて仲のいいスタッフができても、派遣関係が終わるとあっさり関係が終了することが多いです。
人間関係をじっくり深めたいかたは少し寂しい思いをするかもしれません。
派遣看護師としてクレームなくうまく働き続けるコツ

派遣看護師として働く期間は短期間です。
少しでも早く職場に対応でき、要領よく働けるコツをご紹介します。
職場が求めている人材は何かを考える
職場が求めている人材は何か考え仕事をすることが大切です。
要望をうまく飲み込み、効率よく仕事をしていきましょう。
派遣看護師でいる期間や年収、月収を逆算して働く日数を考える
自由な点は魅力的ですが、就職期間や給料が安定しないのが派遣看護師です。
- 派遣看護師でいる期間
- 年収
- 月収
を逆算して働く日数を考え、計画性をもって生活を組み立てることが成功の秘訣です。
スキル以上のことを求められてもすぐに断らずできるように努力する
派遣看護師として働いていると、

どうせ派遣だし、ここまでやればいいや
と自分で線引きをしてしまうことがあります。
看護師としての仕事に誇りを持ち、スキル以上のことを求められてもすぐに断らずにできるようになる努力をしましょう。
なるべく早く常勤の人の名前を覚えて名前で呼びかける
名前を呼ぶということは、相手の承認欲求を満たすということ。
名前を呼んでくれた相手に対しては、親しみを感じやすくなると心理学でいわれています。
スタッフの名前をなるべく早く覚えることが、円滑な人間関係をつくるコツです。
反対に派遣看護師は、なかなか名前を覚えてもらえないかもしれませんが、そこは気にせずに!!
派遣看護師あるあるとクレームなく派遣先でうまく働くために大事なこと:まとめ

- ボーナスがないためその時期の話題がつらい
- 研修は短縮されるのに仕事は即戦力が求められる
- 時給が高めだけど給料が安定しない
- 年齢が高くても給料は変わらない
- 場数を踏んだ派遣看護師は正社員よりも仕事ができる
- 郷にいれば郷に従う精神
- 働く時間を選びやすく自分のペースで働きやすい
- 面倒な病院の委員会や勉強会は参加しなくてもいい
- 正社員ではないので住宅ローンの審査には通りにくい
- 同じ職場で働き続けられないが場数は増やせる
- 退職金や社会保険がない
- 常勤から退職した直後の派遣看護師は国民健康保険と国民年金の支払額に驚く
- 単発が多い職場だと名前を覚えられず「派遣さん」と呼ばれる
- 常勤看護師から「派遣だから」と見下される
- 上司や院長から辞めないようプレッシャーをかけられる
- 辞めようと思ったら辞められるから人間関係の深入りをしなくてすむ
- 仲がいい人ができても関係があっさり終了することが多い
- 産休や育休がないことが多いので出産や妊娠の時期に気を遣う
- 職場が求めている人材は何かを考える
- 派遣看護師でいる期間や年収、月収を逆算して働く日数を考える
- スキル以上のことを求められてもすぐに断らずできるように努力する
- なるべく早く常勤の人の名前を覚えて名前で呼びかける
今まで派遣看護師についてよくわからなかった方も、この記事を読んで想像がついたのではないでしょうか。
自由なイメージが強い派遣看護師ですが、働くうえでのメリットとデメリットがあることが理解できたと思います。
大切なのは、自分のやりたい看護とは何かを明確にして仕事を選ぶことです。
自分に向いているのは
- 短期間でいろいろな体験をできる派遣看護師か?
- 一カ所で長く働き着実にキャリアを形成する正規職員の看護師か?
自分のニーズに合わせて雇用形態を選択することが大切です。
この記事が、今後のキャリア形成の参考になりますように。