一般病棟で働く看護師の多くは正規雇用の看護師です。
ですが、中には派遣として働く看護師もいるのをご存じでしょうか。
派遣看護師として一般病棟で働く上で気になる
- 仕事内容
- 給料
- 経験年数
- スキルの有無の必要性
- メリット
- デメリット
などの疑問点を解明していきます。
派遣看護師への転向を考える人や派遣看護師に興味を抱く人にとって、イメージが湧きやすくなれば幸いです。
派遣看護師として一般病棟で働くには?働き方を紹介
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まず、派遣看護師として一般病棟で働くための方法から解説しましょう。
派遣会社に登録して契約を結ぶ
派遣看護師として一般病棟で働くには、看護師専門の派遣会社に登録して契約を結ぶ必要があります。
一般病棟で働く看護師の多くは、じかにその病院と雇用契約を結んでいますよね。
正規雇用、パート雇用など形態はさまざま。
しかし、派遣看護師は病院ではなく、派遣会社と雇用契約を結んでいるのが特色となります。
直接の雇用主は派遣会社なので、給料も派遣会社から支払われるのです。
これらの看護師専門の派遣会社はネットで検索すれば、すぐに見つかるので安心してください。
無料ですぐに登録できます。
派遣看護師が働く方法は3つ!
派遣看護師として働くにはどういった方法があるのでしょうか。
働き方は3つあるので、それぞれ説明しますね。
スポット型の単発派遣
1日から数日単位での派遣労働が可能なのが、このスポット型の単発派遣です。
例えば、健康診断やツアーナースなどがあります。
一般病棟では、このスポット型の単発派遣の募集はありません。
期間を決めて働きたい人や、短期間で稼ぎたい人に向いています。
紹介予定の派遣
派遣先の病院で半年以内に雇用される予定のものを、紹介予定派遣といいます。
一般病棟に派遣される看護師の中には、この紹介予定派遣のケースがあります。
実際に働いてみて、長く働くことができる病院かを見極めることができるのがメリットでしょう。
「この病院では働けないな」と思ったら、お断りすることができます。
常勤として働く形の派遣
派遣会社の社員として働く形の派遣のことをいいます。
スポット型の単発派遣や紹介予定の派遣は、期間限定の契約です。
アルバイトですね。
これに対して、常勤は派遣会社と直接に雇用契約を結んでいるので、派遣先が途切れても給料が滞ることがありません。
派遣看護師として一般病棟で働くときの仕事内容と給料
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ここからは、仕事内容や給料についてお話していきます。
一般病棟の基本的な仕事内容
一般病棟の基本的な仕事内容は、入院患者のケアを24時間交代制で行うことです。
わかりやすく、日勤帯での仕事内容を見ていきますね。
朝、出勤後
- 入院患者の情報収集
- その日の予定(検査の有無、入院予定、退院予定、入浴予定、点滴処置など)の確認
を行います。
そして夜勤者からの申し送りを受け、チームごとに手分けしてケア開始です。
特に点滴や検査などの時間厳守の場合は、看護師間での協力が必須となります。
午前
午前の時間に終わらせる必要のあるケアや処置は午前中に済ませます。
例えば
- 時間ごとのオムツ交換
- 体位交換
- 午前の間に集中する検査
などです。
褥瘡処置も含めた創傷処置も日に数回必要の場合は、午前中に1回は済ませる必要があります。
この間、ナースコール対応や患者からの訴えを聞くといった細かな対応もあります。
医師の診察介助も入ることがあるので、午前の時間はかなり忙しくなるでしょう。
昼食時間は食事介助もあります。
昼食休憩
チームで話し合って交代で休憩を取ります。
午後
基本は午前と同様に
- 時間ごとに決められた処置
- 点滴
- 注射
- 検査
- オムツ交換
- 体位交換
などのケアを行います。
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午前・午後ともに気になることがあったらチームリーダーや医師への報告も欠かせません。
また、突発的に転倒や急変といった事態もあるでしょう。
一般病棟は回復期や療養病棟と違い、病状の悪化ということもありえます。
慣れないうちは、緊張が絶えません。
終業前
その日の業務が終わったかを確認していき、カルテの記入や処置台などの後始末を行います。
他の看護師の仕事が終わっていなければ、協力して日勤業務を終わらせます。
そのあと、夜勤看護師へ申し送りをして終了となります。
一般病棟の仕事の常勤と派遣の仕事内容の違い
仕事内容に違いはありません。
強いていえば、派遣はリーダーを任されることがほぼ無いことくらいです。
なぜならリーダーはその日の責任者という立場上、全てが完了したかを確認するのに時間がかかるからです。
一般病棟の仕事の常勤と派遣の給料の違い
給料面では、常勤と派遣とで違いがあるのでしょうか。
ここでは時給換算でみていきましょう。
- 一般病棟の常勤看護師の時給は約2500円
- 派遣看護師の時給は約2500円
単純にみると違いはなさそうですね。
ただし、夜勤手当や昇給を考えると変動はあります。
派遣看護師として一般病棟で働くのに必要なスキルや経験年数
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一般病棟で働くためには、派遣看護師はどんなスキルや経験年数が必要となるでしょうか。
一般病棟の仕事で働くのに必要なスキル
基本的な看護技術が身についていて、一般病棟での経験があれば大丈夫です。
多くの一般病棟は内科・外科の混合病棟です。
そして、急性期で病状が固定していません。
あらかじめ予定されていた治療が変わる可能性があり、それに従って看護も変わります。
その雰囲気に慣れていて対応ができれば、それがスキルです。
一般病棟の仕事で働くのに必要な経験年数
少なくとも一般病棟で数年の経験がある方が有利です。
新人と違い、即戦力となるべき存在として派遣看護師は期待されるからです。
派遣看護師として一般病棟で働くときに勉強しておきたいこと
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派遣先の病棟の特色を知って、どんな処置や検査があるのかを確認しておきたいところです。
自分がその現場に入って、それらの処置や検査の介助にあたることができるのか想像してみてください。
派遣看護師は、派遣先で丁寧に指導してもらえることはないと考えたほうが無難です。
ある程度の自己学習や復習で実践できるのが理想ですね。
派遣看護師として一般病棟で働くときの服装や持ち物
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勤務先では指定のユニフォームが用意されることが多いですが、手持ちのユニフォームでも可能な場合もあります。
ナースシューズは履きやすく疲れにくいものがベター。
聴診器などのナースグッズは、普段から使い慣れたもののほうが、いざというときに慌てずにすみます。
各種スケール表(JCS・GCSの意識レベルスケール、瞳孔スケール、ペインスケールなど)もポケットサイズのものが多いので携帯しておくと便利ですよ。
派遣看護師として一般病棟で働くメリット
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残業がないので時間通りに帰れます。
入院患者を担当しないので、看護計画の立案やサマリー作成といった時間外で行う作業がありません。
委員会や院内勉強会への参加、看護研究などの業務とも無縁なので、かなり気分が楽になります。
長く務める場所ではないと割り切れば、人間関係も煩わしくありませんね。
派遣看護師として一般病棟で働くデメリット
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デメリットとしては派遣看護師の立場上、業務改善など意見があっても言いにくいことでしょうか。
その病棟での勤務経験が少ないのに、「何をわかった風なことを」など他の看護師から思われると仕事がやりづらいもの…。
看護師に限らず、パートや派遣という立場の人間を下に見る人が少なからずいます。
卑下する必要はなく、あくまでその病棟内のルールに従って行動するように意識してください。
一般病棟の派遣に強い看護師転職サイト
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最後に一般病棟の派遣に強い看護師転職サイトを紹介しましょう。
オススメはこちら。
MCナースネットは派遣の求人内容が幅広いのが特色です。
また、しっかりと希望条件のすり合わせをしてくれるので安心できます。
派遣看護師が一般病棟で働くには?仕事内容や給料と経験年数やスキルからメリットデメリットを紹介まとめ
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- 派遣看護師が一般病棟で働くには看護師専門の派遣会社に登録して契約を結ぶ
- 一般病棟の仕事内容は常勤も派遣もほとんど変わらない
- 派遣看護師の時給は常勤とほぼ変わらないが手当などで変動あり
- 基本的な看護技術と一般病棟での経験があれば特別なスキルは不要
- ただし一般病棟で数年働いた経験がある方が派遣看護師として働くのに有利
- 派遣看護師として一般病棟で働くときは派遣先の特色を知って処置・検査内容を確認しておくべき
- 服装や持ち物は普段から使い慣れたものを身につける
- 派遣看護師として働くメリットは時間通りに帰れて看護業務以外の業務とは無縁なこと
- デメリットは業務改善などを意見しづらく見下されることもある
- 一般病棟の派遣に強い看護師転職サイトは「MCナースネット」
一般病棟では正規雇用の看護師以外に、派遣看護師としても働けます。
多くは産休・育休などの欠員補充のためですが、紹介予定派遣としての目的も含まれていました。
それなりのスキルも求められますが、余計な責任や重圧から解放されてストレスは軽くなりそうです。
近年、派遣看護師として働く人が増えているのは、そういった理由からかもしれません。
あなたが派遣看護師として一般病棟で働くことを検討しているなら、是非この記事を参考にしてくださいね。