看護師の仕事は大変なことが多いので、気分転換に旅行は最高ですよね。
看護の仕事に慣れて、1人で色々な業務ができるようになってきた頃の看護師4年目。
20代のうちに大好きな旅行をしながら働けるツアーナースをやってみたいと思う人もたくさんいます。
でも、ツアーナースって、具体的には仕事をするのかな?
4年目の経験でも働けるのかな?
そんなお悩みを解消するため、ツアーナースについて詳しく説明していきます。
この記事のポイント
・派遣看護師がツアーナースとして働くにはどんな働き方があるのか
・ツアーナースの仕事内容や必要なスキル
・派遣看護師がツアーナースとして働くメリットとデメリット
ぜひ最後まで読んで、あなたのスキルアップでツアーナースを考慮するかの判断材料にしてくださいね。
派遣看護師としてツアーナースで働くには?働き方を紹介
ツアーナースは、企業や学校などの旅行に同行して、参加者の健康管理を行う仕事です。
単発で、求人ごとに応募して働く仕事がほとんどで、主に派遣看護師が活躍しています。
派遣会社に登録して契約を結ぶ
ツアーナースで働くには、まず最初に派遣会社に登録をして契約する必要があります。
契約した派遣会社が、
- 仕事の紹介
- 給与の支給
- 保険や休暇の管理
をすべておこないます。
最近は派遣看護師が増えていて、派遣会社もたくさんあります。
派遣会社ごとに得意な分野が違うので、自分の働き方にあった派遣会社に登録することが大切になってきます。
おすすめの派遣会社については、後程紹介していきます。
派遣看護師が働く方法は3つ!
派遣で働くには
- スポット型の単発派遣
- 紹介予定の派遣
- 常勤として働く形の派遣
の3つの方法があります。
それぞれの種類の派遣について説明していきます。
スポット型の単発派遣
派遣期間は1日~1週間程度の短期間で雇用契約を結び、期間満了したら、雇用契約は終了となります。
ライフスタイルに合わせて働く期間や時間を選ぶことができます。
ツアーナースの仕事は、この単発派遣になります。
単発派遣としては、他に
- イベントナース
- 訪問入浴
などの求人があります。
難しい看護技術の必要としない職場ばかりなので、看護師経験が少ない方や、ブランクのある方でも安心な仕事が多くあります。
紹介予定の派遣
派遣期間は最大6か月間ですが、派遣期間終了後は派遣先に契約社員や正社員として直接雇用されることを前提として派遣されます。
- 特別養護老人ホーム
- デイサービス
- 訪問看護
の求人が多いです。
将来的に直接雇用を狙っている人におすすめの働き方です。
また、数か月間派遣として働いて職場の雰囲気を知ってから直接雇用に切り替われるので、採用時のミスマッチをなくすことができます。
常勤として働く形の派遣
1つの職場への派遣期間が終了しても、雇用契約は終了せずに、次の職場を紹介されます。
雇用契約が終了していないので、新たな派遣先が決まっていない間も、給与は支払われますし、ボーナスの支給もあります。
- 特別養護老人ホーム
- デイサービス
- 有料老人ホーム
の求人が多いです。
短期の派遣と違い、働き方への融通はきかないですが、長く安定的に働きたい方におすすめの働き方です。
派遣看護師としツアーナースで働くときの仕事内容と給料
単発の派遣業務として人気なツアーナースですが、具体的にどんな仕事内容があるのか、気になる給与面についてを紹介します。
ツアーナースの基本的な仕事内容
ツアーナースは、企業や学校などの旅行に付き添い、参加者の健康管理を行います。
医療設備の整っていない場所で、参加者の体調不良者や怪我人の対応をする必要があります。
旅行中にトラブルがなければ看護処置を何もしないで終わることもあり、参加者と一緒に旅行を楽しむことができます。
具体的な仕事内容は次の通りです。
旅行前の打ち合わせ
旅行に行く前に、事前に主催者側と打ち合わせをして、参加者の健康状態の情報や、行程や持ち物などを確認します。
参加者の
- 持病の有無
- アレルギーの有無
- 内服薬の有無
- 緊急時の連絡先
- 受診の流れ
- 救護バッグの内容確認
を行っておきましょう。
緊急時の対応
旅行中に体調不良や怪我があった際に、
- その場で応急処置を行うべきか
- 病院を受診するべきか
- 救急車を呼ぶべきか
ツアーナースが判断します。
参加者の服薬管理
参加者がアレルギーや喘息、心臓疾患などをもっている場合もあるので、必要に応じて服薬管理をします。
ツアーナースの仕事の常勤と派遣の仕事内容の違い
ツアーナースの仕事は単発の仕事で、そのほとんどが派遣になります。
大手の旅行会社では、正社員としてツアーナースを採用することもありますが、募集はほとんどなく、常勤での勤務は狭き門です。
常勤でも派遣でも、参加者へのフォローと、会社への報告という意味では、旅行先での仕事内容に変わりはありません。
ですが、旅行会社の正社員の方が、接遇面で厳しい指導が入るので、旅行先の現場でも正社員としての行動には気を遣います。
ツアーナースの仕事の常勤と派遣の給料の違い
常勤ナースは、旅行会社の正社員で、給料の相場は月収23万円~25万円です。
派遣は単発の仕事で、国内旅行だと日給10000円~12000円が相場です。
4日間の旅行に同行すると、最大で48000円の収入が得られます。
海外旅行だとさらに高くなり、日給は12000円~14000円が相場で、7日間同行すれば最大98000円の収入になります。
時給に換算して考えると、常勤より派遣の方が高くなる場合もあります。
派遣看護師としてツアーナースで働くのに必要なスキルや経験年数
旅行を楽しみながら働ける魅力的な派遣看護師ですが、基本的には看護師1人でツアーに同行するので、ある程度の看護スキルが求められます。
ツアーナースの仕事で働くのに必要なスキル
企業の旅行であれば、妊娠中の人や持病を持っている人や高齢者の参加があります。
学校の旅行であれば小児に同行する可能性があります。
- 発熱
- 頭痛
- 腹痛
- 咳嗽
- 嘔吐
- 外傷
- やけど
など、様々な症状が発生する可能性があります。
あらゆる年代の人が参加する旅行での緊急時の対応をするために、
- 適切で迅速な応急処置能力
- 疾患についての幅広い知識
を求められます。
また、緊急時以外も旅行者と一緒に行動することが多いので、コミュニケーション能力もある方が好ましいです。
ツアーナースの仕事で働くのに必要な経験年数
旅行に同行する看護師は1人ですし、医師は同行しません。
常に1人で緊急時の判断をして適切で迅速な対応を求められるため、臨床経験がないと採用されないことがほとんどです。
最低でも、臨床経験3年以上が必要です。
派遣看護師としてツアーナースで働くときに勉強しておきたいこと
旅行に同行する前に、あらかじめ主催者側と打ち合わせを行います。
その際に、参加者の
- 持病
- アレルギー
- 服用している薬
についての情報を入手するので、それを参考に、旅行中に起こりうるトラブルを予想して、勉強しておくと安心です。
例えば、気管支喘息の参加者がいる場合、発作の程度により対応が異なってきますので、
- どの程度の発作が出たら吸入をするべきか
- 医療機関を受診するべきか
などの知識を得ておく必要があります。
参加者の健康状態の情報から推測できるトラブルを予想して、必要な知識を頭に入れておいてください。
また、旅行先が市街地以外の海や山などの場合もあるので、目的地の場所特有の起こりうるトラブルも予想しておくと、安心して出発できます。
派遣看護師としてツアーナースで働くときの服装や持ち物
ツアーナースの働く場所は、そのツアーの内容により、市街地、山、海、海外と様々です。
旅行の行程に合わせた服装を選ぶようにしてください。
足元は、フットワーク良く動けるようにするためにスニーカーが好ましいです。
持ち物に関しては、事前打ち合わせで救護バッグの中身を確認した上で、以下の不足分を持参すると便利です。
- 聴診器
- ビニール手袋
- 時計(秒針付きのもの)
- ペンライト
- ビニール袋
- マスク
- ティッシュ
- ウエットティッシュ
- 筆記用具
- 手指消毒用アルコール
派遣看護師としてツアーナースで働くメリット
派遣看護師がツアーナースとして働くと、どんなメリットがあるのでしょうか。
参加者と一緒に旅行を楽しめる
特別なトラブルがなければ、参加者と共に、旅行を満喫することができます。
普段の生活とは違う場所で、思い切りリフレッシュできるメリットがあります。
都合の良い働き方ができる
単発での仕事なので、自分の都合に合わせて働くことができます。
フルタイムで働くのが難しい人にも最適ですし、普段は他の場所で働いている人でも、副業として休みの日に合わせて働くこともできます。
精神的ストレスが少ない
軽い怪我や乗り物酔い程度の対応がほとんどで、重傷者の対応が必要になることは稀です。
そのため、病院や施設などでの仕事と比べ、ストレスは少なく、リフレッシュしながら働くことができます。
交通費や宿泊費はクライアントが負担
旅行するとなると、交通費や宿泊費が高いのがネックに感じることは多くあります。
でも、ツアーナースの仕事で行く場合は、交通費や宿泊費はクライアントが負担します。
格安で旅行を楽しめるので、旅行好きな人には、とても良い条件です。
派遣看護師としてツアーナースで働くデメリット
メリットが多いツアーナースですが、デメリットはどんなことがあるのでしょうか。
看護師が自分1人しかいない
自分以外の看護師が同行しないので、全ての看護師業務を1人でこなさないといけません。
判断が難しいときや、一度に複数人の負傷者がでた際には負担が大きくなることもあります。
業務時間が長い
泊りでの仕事の場合、夜間にトラブルが発生したとしても対応する必要があるので、いつ呼ばれても大丈夫なようにしておく必要があります。
24時間体制という意味では、非常に業務時間が長く大変です。
急に休みにくい
どの仕事も急な休みはとりにくいものですが、
- ツアーナースは1人での仕事ですし
- 泊りの仕事も多く
- 緊急で代理を探すのは難しい
ので、急な休みはとりにくいです。
収入が安定しない
単発での仕事となるため、安定した収入を欲しい人には向いていません。
ツアーナースの派遣に強い看護師転職サイト
派遣として働く看護師が増えている今、派遣会社も数多くあります。
数ある職場の中から、ツアーナースの派遣に強いオススメの派遣会社は、『MCナースネット』です。
MCナースネットは、単発の仕事の求人数を非常に多く扱っていますし、ツアーナース求人の特集ページがあるほど、力を入れています。
派遣会社を選ぶときに注目したいのは次の3つです。
- 実績のある大手
- 求人数が多い
- 口コミ、評価が良い
これらの条件を満たした派遣会社を選ぶと安心です。
参考までに、4つの派遣会社を比べてみると、それぞれ力を入れているところが違います。
ツアーナースの仕事を探すのなら「MCナースネット」がオススメですが、自分の目的に合わせた派遣会社に登録して、仕事を探してみてください。
MCナースネット
看護師の求人に特化していて、特に派遣や単発の仕事が豊富にあることが特徴です。
非公開求人数が非常に多く、
- 保育園勤務
- 介護勤務
- 健診
- ツアー
- イベント
まで幅広い求人があります。
有料サービスですが、給与の前払い制度もあり、緊急にお金が必要な時に心強いです。
\ TRY NOW /
※登録後もお金は一切かかりません
※好きなときに働けるからとりあえず登録と面談だけしておくのもOK
アテンダントナース
イベントや旅行の派遣の仕事をメインに扱っている派遣会社です。
全国への派遣が可能ですが、拠点である関西の仕事の案件が多いです。
研修やサポートにも力を入れているので、ツアーナースの経験がない人でも安心して働けます。
ナイチンゲール
東京、大阪、名古屋、福岡、札幌に拠点があるので、該当エリアの人には便利です。
- 病院
- 老健
- イベント
- 旅行
と、幅広いジャンルの仕事を扱っています。
案件数はあまり多くありませんが、派遣会社の対応は高評価です。
派遣看護師がツアーナースで働くには?仕事内容や給料と経験年数やスキルからメリットデメリットを紹介のまとめ
- 派遣看護師としてツアーナースで働くには、まず派遣会社に登録して契約を結びます。
- 派遣看護師が働く方法は3つあり、ツアーナースは単発派遣が多いです。
①スポット型の単発派遣
②紹介予定の派遣
③常勤として働く形の派遣
- ツアーナースの基本的な仕事内容
①旅行前の打ち合わせ
②体調不良や怪我など緊急時の対応
③参加者の服薬管理
- ツアーナースで働くには、適切で迅速な応急処置能力と疾患についての幅広い知識が必要ですので、臨床経験は3年以上が必要です。
- 派遣看護師としてツアーナースで働くメリット
①参加者と一緒に旅行を楽しめる
②都合の良い働き方ができる
③精神的ストレスが少ない
④交通費や宿泊費はクライアントが負担
- 派遣看護師としてツアーナースで働くデメリット
①看護師が自分1人しかいない
②業務時間が長い
③急に休みにくい
④収入が安定しない
- ツアーナースの派遣に強い看護師転職サイトは『MCナースネット』です。
働きながら普段と違う場所でリフレッシュできる人気のお仕事「ツアーナース」について紹介してきました。
トラブルが起きたときには自分1人で対処しないといけないので、責任が重く大変な仕事です。
事前にしっかり準備をしておくことで、旅行中の不安を減らすことができます。
「備えあれば憂いなし」の気持ちで業務にあたり、大好きな旅行を楽しめる余裕をもって出発できるようにしてくださいね。