大学病院で看護師として働くのは難しい?偏差値が低い看護学校からでも人気大学病院に受かるコツ

《大学病院》と聞くと

敷居が高くて難しそう、やっていけるかしら?

厳しい感じがしちゃいますよね。

なすこ

大学病院で看護師として働くことは、病院を選ばなければ簡単です!

その理由にはどのようなものがあるのか、これから大学病院への入職を考えている人達に元大学病院の看護師が紹介していきます。

  • 偏差値が低い看護学校でも人気の大学病院に入職できるコツ
  • 大学病院に就職するための履歴書や面接のノウハウ

についても説明していきます。

大学病院はあきらめようかなぁ…と思う必要はありません。

ぜひ最後まで読んで、憧れの大学病院看護師になってくださいね。

目次

大学病院の看護師になるのは難しい?病院を選ばなければ簡単!

大学病院は町のクリニックや病院では診れない合併症や疾患を抱えた方が治療に来られる医療施設です。

だれもが入職できるかと言われたら、イエスです。

ですが、これから入職する皆さんが現在置かれている環境によって、入職難易度が異なるでしょう。

大学病院で看護師として働くのは難しいと言われる理由

大学病院で看護師として働くのは、どうして難易度が高くなるのでしょうか。

高度な医療技術が学べる

大学病院の魅力は、最先端の医療に直に触れられることでしょう。

その反面、常に医療技術はアップデートされていくので、自ら主体的に学んでいく姿勢が求められます

付属の専門学校のナースが優先

大学病院には必ず附属の専門学校があり、附属の学生がそのままストレートに就職する割合は比較的多いです。

それが、大学病院へ入職することへの敷居を高くさせている要因の一つでしょう。

また、大学病院は附属の専門学生の実習場所でもあります。

そのため、院内の雰囲気などの内部事情を知っている附属の学生と、全く違うところからくる学生とでは、入職時の苦労が違いますね。

人気の職種がある病院は倍率も高い

大学病院によっては、救急や小児など、何か専門性に特化した診療科を設けている病院があります。

そういった診療科がある病院は求人倍率が高く、入職したとしても必ずしも自分の希望する診療科への配属になるとは限りません。

そのため、大学病院の中でも有名な専門性が高い診療科があるところは、希望する診療科に配属される可能性は高くはないと念頭に置いておきましょう。

高収入で福利厚生も充実している

福利厚生は、自分達の労働に見合ったものかが重要です。

大学病院の魅力のもう一つは、高収入で福利厚生が充実していることでしょう。

そのため、学生は将来の自分の安定を求めるが故に、大学病院を希望する人が多くなり、倍率が高くなっていくのです

大学病院を選ばなければ簡単だけどデメリットもたくさん

こんなに大学病院が人気で倍率が高いのには理由があります。

大学病院を選ばないデメリットがたくさんあるからです。

離職率が高い

新卒1年目の離職率は、これから新卒で入る皆さんの気になる項目ではないでしょうか。

大学病院は、新人に対する教育体制が整っているだけあって、離職率が市中病院と比較して低いです。

しかしマンパワーが不足している病院だと、新人に対する教育力が劣ることが、大学病院に比べて離職率が高くなる原因になっていますね。

責任が重い

看護師はその日に何名かの患者を受け持ちます。

受け持っている時間帯の患者の安全は、受け持ち看護師のあなたが握っているといっても過言ではありません。

教育体制が整っている大学病院であればペアナーシング制など、新人の看護師とベテラン看護師がペアになることが多いです。

患者の責任は新人だけでなく指導をするベテラン看護師にも分散されるんですね。

しかし、大学病院以外の施設で教育体制が整っていないところだと、ペアナース制でないことがあります。

なので、その都度ペアでもない先輩看護師やリーダーに相談して業務を進めていかなければなりません。

患者さんの視点では、新人看護師もベテラン看護師も全員が看護師なので、責任は経験年数に関わらずあるのです。

委員会や休みの日も会議などがある

病院の看護師は

  • 管理委員会
  • 教育委員会
  • 業務委員会

といった何かしらの役割が付与されることが殆どです。

また、“詰所会”や“病棟会”といった病棟や部門毎の看護師全員が集まった会議が行わるところが殆どなのです。

大学病院では個人の都合により免除されることがありますが、病院によっては休みの日でも強制に来なければいけない場合もあります。

残業が多い

残業がある・ない、多い・少ない、といったことは、これから新人看護師となる皆様への懸念事項ではないでしょうか。

ずばりいうと、残業時間は急変の有無に左右されています

急変とは、入院中あるいは外来診療中の患者さんが、輸液や酸素などの何かしらの医療処置を施さないと生命維持ができない状態とここでは仮定しましょう。

責任のところでも述べましたが、受け持ち患者さんの責任を担っているのはあなたです。

勤務終了30分前に急変がおこるかもしれません。

そういったこともあるので、残業は避けられないでしょう。

診療科によっては技術が学べない

診療科によって看護師が学べる技術は異なります。

その理由は、疾患の治療に必要な技術が決まっているからです。

例えば、精神科の場合は内科的治療として内服による治療を行いますが、消化器内科でれば経鼻胃管を用いた治療を行うことがあります。

点滴が固まらないようにするためのヘパリンロックなど、共通する技術もありますが、それでも技術の偏りが生じることは避けられないものです。

人気がある大学病院の看護師ランキングベスト3

大学病院の人気度は、実は基準というのが曖昧であるため、比較することは難しいです。

なぜなら、看護師常勤数が全国の大学病院が全て一律で同じであれば、比較は可能ですが、大学病院の規模は病院によって異なります。

また

  • 離職率
  • 福利厚生
  • 収入
  • 人的環境

などを比較基準としている場合もあるので、一概にランキングにすることは難しいのです。

そのため、このサイトでは《看護師数》が多い=人気があるという基準でランキングを作成しましたので、是非ご参照ください。

  • 第1位:北里大学病院(1565人)
  • 第2位:東京大学医学部付属病院(約1500人)
  • 第3位:杏林大学医学部付属病院(1390人※准看護師含む)

(2021年10月14日調べ)

今回はベスト3しか掲載していませんが、国内の病院における看護師数の上位は殆どが大学病院を占めています

というのも、大学病院はやはり附属の看護学科・学部があるので、附属の学生がそのままストレートに就職することで安定した看護師数の確保ができていることが考えられるのです。

大学病院で看護師として働きたい!受かりやすくなる履歴書のコツ

履歴書のコツについて、2つのポイントをまとめていきます。

一つ目は【文字が綺麗であること】です。

これは、あなたへの印象に直結することです。

丁寧で読みやすい文字は、あなたの仕事も丁寧であることを連想させるでしょう。

自分の文字がいつも読みにくいと自覚しているあなた、今からでも遅くはありません。

なすこ

普段から丁寧で読みやすい文字や文章を書くことを心がけることが、丁寧な履歴書作成の土台の力となるでしょう。

二つ目は【あなたのことを正直に書く】です。

ネットでいろんな情報が錯綜している今の時代、「受かりやすい履歴書の書き方」といったホームページはたくさんあります。

そこの文章をまるで自分が書いたかのように転載することはやめましょう。

  • あなたが大学を志望した動機
  • あなたの強み・弱み

といったことを書く項目があります。

そこには、あなたが自分の中に感じることを正直に書いてください。

履歴書を書くコツとは、実はとても単純なことなのです。

大学病院で看護師として働きたい!受かりやすくなる面接のコツ

面接官は

  • あなたが提出した履歴書をみながらそれに沿って聞いてくる質問
  • 病院の看護師としての職業人像を聞いてくる質問

とに分かれているでしょう。

履歴書に沿った質問は、あなたの志望動機や強み・弱みなどについてより詳細に聞いてきます

例えば「がん患者さんに対して看護をやっていきたい」という記載があれば、「なぜがんなのか?」と面接官は疑問に思い聞いてくるでしょう。

答え方としては、「実習中に出会った患者さんががんに罹患していて、化学療法を繰り返していて・・・」といった自分の経験に基づいたことを話します

そうすることで、面接官は疑問に思った記載に納得すると同時に、あなたの受け答えに好印象を持つことで受かるポイントが上がります。

病院の看護師としての職業人像については、病院としての理念というものに沿った質問になります。

例えば、その病院が「地域医療にも力を入れている」といったことであれば、「多職種と連携して患者さんの生活の質を上げていく」といったことが求められますね。

あるいは、高度先進医療を掲げる病院では、難治性の疾患を抱えた患者さんへの密な看護ケアが求められます。

したがって、その病院の理念に合った質問がされ、「あなたはその理念に沿った考え・行動ができるか?」といった回答を求められるのです。

病院の理念に関することは、事前にあなたが行きたい病院のホームページや説明会での事前調査が必要ですよ。

大学病院で看護師として働くのは難しい?偏差値が低い看護学校からでも人気大学病院に受かるコツのまとめ

  • 大学病院の看護師には選り好みしなければ簡単になれる
  • 大学病院の看護師として働くのが難しい理由は
    ・高度な医療技術を自ら学ぶ姿勢が必要
    ・大学付属の専門学校ナースが優先される
    ・人気職種のある大学病院は倍率が高い
    ・高収入で福利厚生が充実している

  • 大学病院以外の病院を選ぶデメリットは
    ・離職率が高い
    ・教育体制が不十分で新人のうちから責任重大なことが多い
    ・休日も委員会や会議で出勤する場合がある
    ・急変対応で残業が多い
    ・診療科によって学べる医療技術が変わってくる

  • 人気の大学病院ベスト3(看護師数が多い大学病院を基準とする)は
    1位:北里大学病院
    2位:東京大学医学部付属病院
    3位:杏林大学医学部付属病院

  • 大学病院に受かりやすくなる履歴書のコツは
    ・文字を丁寧に書く
    ・自分の言葉で正直に書く

  • 大学病院に受かりやすくなる面接のコツは
    ・自分の経験を例に具体的に話す
    ・行きたい大学病院の理念に自分が合っているとアピールする

大学病院に受かるポイントは以下の3つです。

  1. 自分のやりたい看護を言葉と文章で人に伝えられるようにする
  2. 自分の強みと弱みを知る
  3. やる気のアピール

看護師として働いていくにあたり、やりたい看護は自分の仕事を支える一つの原動力となってきます。

これをしっかり人に伝えられるようにしましょう。

また自分の弱みをしっかりと認識し、改善するためには何が必要なのかを考えアピールすることで、あなたの強みはより輝きを増します。

そしてやる気のアピールは、あなたが大学病院で働きたいという思いが強く反映してきます。

自分のやりたい看護に加え、自分の弱みと強みを知った上で「大学病院で活躍したいんだ!」という思いに繋げることで、面接官にアピールできますよ。

偏差値が回りの学校より低くて「自分が大学病院に受かるか、やっていけるかどうか不安…。」というあなた。

改めて3つのポイントを自分の中で考えてみてください。

そしてなるべく自分の理念に近い病院を選ぶことが、一番受かりやすいコツです。

あなたが希望の大学病院の看護師になれることを祈っています。

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