消化器外科ナース直伝あるある!患者さんや医者あるあるから独特の雰囲気まで紹介

消化器は人間の内臓の大部分を占めており、対象とする臓器の数も多い範囲の広い診療科です。

そんな消化器外科で働いたときの印象は

外科病棟ってめちゃくちゃ忙しい!!

入退院が激しく、1日の手術件数も他の科よりも多いのでかなり忙しい病棟です。

病棟稼働率が高く平均在院日数が短いので、せっかくとった入院も翌日退院なんてよくある話。

本当に一日中バタバタしていますよね。

そして他の病棟に比べてスタッフがピリピリしていた印象があります。

今回は、私が実際に働いていた消化器外科の体験談をもとに、あるあるをご紹介していきますね。

なすこ

消化器外科病棟の仕事あるあるから、消化器のドクターのあるあるまで紹介してあります。

目次

消化器外科ナース直伝!消化器外科病棟あるある

冒頭でも言いましたが、外科ってとにかく忙しいんです。

もちろん他の病棟も忙しいとは思いますが、様々な科で勤務して外科が一番忙しかった印象があります。

その中であるあるをまとめてみました。

・忙しい時に限って経腸栄養つまりがち
・パス逸脱しがち!?使っちゃいけない指示がある、毎回確認必要
・おなら出たかどうかめちゃ聞く
・夜勤にパウチ漏れがち
・点滴多すぎて台にのらない
・OPE出し入れ検査多すぎて走り回ってる

あるある多すぎるのですが、とりあえず一番のあるあるは忙しい!ってことです(笑)

それを踏まえて詳しくご紹介していきますね。

忙しい時に限って経腸栄養つまりがち

絶飲食中の方や嚥下障害の方が多いので経管栄養めちゃくちゃいます。

その中でも経腸栄養ってつまりやすくないですか?

それも、よりによって忙しい時に限ってつまっちゃうんです。

「なんで今!?」ってシリンジ握りしめて叫びそうになります・・・。

パス逸脱しがち!?使っちゃいけない指示がある、毎回確認必要

消化器外科ってパスが沢山準備されているんですが、逸脱が多すぎるんです。

逸脱していいように、ドロップアウト(逸脱)用のパスも準備されてるぐらい。

そして、準備されている指示もパスで準備されているものが多くて、先生によっては使ってはいけない指示も多くて毎回確認しないといけないことも・・。

でもこれってどこの科でもあるのかも?

先生によって独自ルール取り入れていることってあるあるですよね。

何の為の指示なのか・・・。

本当に勘弁してほしいですよね。

おなら出たかどうかめちゃ聞く

消化器で大事なのはおなら!

おならってとっても大事です。

指示でガスが出たら食事開始と記載してあるぐらいです。

毎回検温で「ガスでました?」ってめちゃくちゃ聞きます。

これ病院以外でやったら結構恥ずかしいので気を付けましょう。

特に排便が出た時の喜びとか、これは消化器あるあるなのでは。

廊下にかなり臭いがしたら

あ、そういえば〇〇さん。数日便出てなくて下剤いれまくってたなぁ。やっと出たんだぁ。しみじみ

なんて思ってます。

臭い!とかより「よかった」と思うことの方が多いかもしれません(笑)

夜勤にパウチ漏れがち

消化器外科で通って避けれないのはストーマ管理

消化器独特の手技にて詳しく追記してます。

術後はパウチが決まっていない人も多いので、よく漏れます。

そして、夜勤で漏れがち

皮膚排泄ケア(WOC)認定看護師さんがいればラッキーですが、ストーマ苦手なスタッフしかいなければ、なんのパウチ貼ればいいのか、補強どうすればいいのかめちゃ悩みます。

そして、便まみれのシーツ&寝衣交換も待ち受けています。

ただでさえ忙しい夜勤でやること増えて爆発しそうになります・・・。

点滴多すぎて台にのらない

絶飲食の患者さんが多いので必然的に点滴多くなってきます。

OPE後も多いので抗生剤から高カロリー輸液などてんこ盛りです。

異動で外科にきたとき、「点滴台広い!」と驚いたのを覚えています。

でも実際は、あんなに広いのに朝は全部置ききれずに点滴バットが重なってることもあるあるです。

もっと広くしてほしい。。

そして朝、点滴の混注だけでめちゃ時間とられます。

抗生剤早く始めないと、早く清潔ケアしないと、早くOPE後の離床させないと、この点滴の指示確認してるのかな?と混注しながら考え事してしまう。

やること多すぎて朝から頭フル回転です。

ちなみに、血糖測定の患者さんがめちゃくちゃ多いです。

そして指示がめちゃくちゃ変わります。

膵臓関連の人もいるので余計に多い。

ここ外科だよね?内科じゃないよね?なのになんでインスリン自己注射見守りとかあるの?無理じゃん!

とかあるあるです。

準夜で眠前の見回りで詰め所になかなか戻ってこないと心配されることもあるあるですよね・・・。

OPE出し入れ検査入退院多すぎて走り回ってる

消化器ってほんっっっとに検査にOPE、入退院多すぎるんです。

検査に送って戻ったばっかりなのにすぐ検査迎え呼ばれたり、虫垂炎の手術なんて本当にすぐ終わっちゃうのですぐ迎えにいかないといけない。

本当にめちゃくちゃ走り回ってました。

行くときは患者さんがいるのでエレベーターですが、一人で戻るときにエレベーターがいっぱいで乗れなくて階段で帰ったりして汗だくになってることありました。

その後すぐシャワー介助なんてあったら「私がシャワー浴びたい!」ってなります。

改めて消化器外科ってハードワークだなと思います。

メンタルだけでなく体力もタフでなければやっていけません。

消化器外科医あるある

日々の変化が激しい消化器外科の患者さんの為に、他職種との連携はとても大切になってきます。

特に医師とのコミュニケーションが重要ですよね!

消化器外科医のあるあるをご紹介します。

・酒飲みが多い
・体育会系のコミュ力高め
・気分の変動激しい
・人数多すぎてみんな同じ人に見える

他の科に比べてにぎやかなイメージのある消化器外科医。

詳しく説明していきますね。

酒飲みが多い

外科医と言えばOPEですよね。

アドレナリンMAXになってOPE後はテンションが高い先生多くないですか?

仕事終わりは必ず飲みに行っているイメージがあります。

そして酒豪が多い

消化器外科なのに肝臓の数値悪いんじゃないかと心配になります(笑)

OPEの後は焼肉にいくこと多いらしいです。

体育会系のコミュ力高め

他の科の先生に比べてコミュ力が高い人多いです。

外科チームは体育会系のノリが強い気がしますね。

対照的に内科の先生はおとなしい先生多いですよね。

なにか原因があるのでしょうか。

気分の変動激しい

その反面、気分の変動が激しく手術中に怒鳴ったりメスを投げたりする先生も多いみたいです。

病棟ではニコニコしてるのにOPE室では怖いとかもあるあるですよね。

人数多すぎてみんな同じ人に見える

そして最後に、外科医の人数多すぎ説

これは私だけかもしれませんが眼鏡率高い気がします(笑)

そのせいで誰が誰だが分からず、指示確認の電話したら、病棟にいたこととかあります。

めちゃくちゃ失礼ですよね(笑)

研修医も多いので誰に指示確認するのか混乱します。

とりあえずドクターいたら名札要チェックです!

消化器外科の患者さんあるある

消化器外科は老若男女問わず様々な患者さんがいます。

なので、それに応じたコミュニケーション能力も求められてきます。

消化器外科の患者さんのあるあるをご紹介します。

・絶飲食が長すぎてイライラしてる
・患者さんの前ではごはんの話NG
・マーゲン自己抜去される

では詳しく説明していきますね。

絶飲食が長すぎてイライラしてる

消化器外科で働いて「食事って大事だなぁ」と痛感しました。

消化器外科は術後の指示や嚥下障害などの理由から絶飲食が多いです。

食事を食べれないストレスからイライラしている患者さんは多いと思います。

そして、そのイライラはほとんどが看護師に向けられることが多く、ドクターには言いたいことが言えず看護師にやつあたりとかは本当にあるあるです。

なんでご飯食べれないんだよ!痛いんだよ!どうにかしろ!
あ、先生!いつもお世話になってます。お陰様で痛みも落ち着いてきました!ありがとうございます!ペコペコ

(え、うそ。さっき痛い痛いってNSコールしまくってたじゃん!?
言えよぉぉぉ!今ここで言ってよーーー!!)


先生にご飯食べれなくて叫んでました、と報告すると「さっき病室いったけどなんも言ってなかったよ?」なんてことも。

とても穏やかだった方も絶飲食が続くと性格が変わったようにイライラしていることがあります。
あるあるですが、しっかりと理解して看護していきたいですね。

患者さんの前ではごはんの話NG

患者さんの前で食事の話はできるだけしないように心がけていました。

先ほども説明しましたが、かなりストレスがたまっている状態なので、会話内容も気を付けなければいけません。

食事を配る時間は談話室に移動される方も多く、部屋で過ごすのはかなり辛い状況です。

そりゃあ何日も食事がとれない日が続くとストレスもたまりますよね。

絶飲食中の方がいればできるだけ食事の話を控えたりと心遣いは必要ですよね。

マーゲン自己抜去される

消化器外科は経管栄養管理や術後のドレーン、PIなどチューブ類の管理が必要な方が多いです。

認知症や術後せん妄などの要因があるとチューブ類の自己抜去の危険性が高くなります

検温で行ってみると

あれ?何かが足りないなぁ?なんだろ・・・。
マーゲンチューブ手に持ってるーーーーーーーー。

とか、あるあるですよね。
あっちゃだめなんですが・・・。

抑制はできるだけしたくないですが、鼻にテープも貼ってるし、邪魔ですよね。

しっかり予防策とって避けたいものですね。

消化器外科独特の技術・手技

消化器外科は他の科と比べて患者さんの年齢層も幅広く、また臓器や疾患も幅が広いので多く技術を学ぶ事がきます。

消化器外科である程度働くことができれば、どんな科にでも転職しやすくなります。

その中で消化器外科独特の技術をご紹介します。

・ストーマ管理
・チューブ類多い

それでは一つずつ紹介していきますね。

ストーマ管理

消化器外科で避けて通れないのはストーマ管理

ストーマを造設する位置を決めるストマサイトマーキングや、ストーマ造設後の患者さんへのパウチ交換の指導や装具購入方法などストーマ管理だけでかなりやることがあります。

一時的ストーマなのか、永久的ストーマなのかで対応も違いますし、どこの部位でストーマ造設しているのかで排液観察も変わってくるので勉強することは多いと思います。

消化器外科に転職、転科になるなら少し勉強しておくことをお勧めします。

ストーマの造設後は、今まで自分でコントロールできていた排泄を装具を使用しなければいけなくなることや、ボディイメージの変化、そして装具を装着したまま生活を送るなど日常生活に大きな変化が起こります

できるだけストーマ造設を受け入れやすくするために、術前の関わりが非常に大切になってきます。

チューブ類多い

消化器外科はほとんどの場合、術後にドレーンなどチューブ類が挿入されています。

ドレーン、マーゲンチューブ、PIなど様々なチューブ類の知識が必要になってきます。

PIは入れては抜いてを繰り返すこともよくあります。

最近は術後の離床を早く進めることが多いので、沢山のチューブが挿入されたまま離床を促すことになり、誤って抜けてしまうおそれもあるので注意しなければなりません。

輸液管理、チューブ関連などかなり勉強することも多いのでスキルアップするにはおすすめな診療科です!

消化器外科ナース直伝!あるあるまとめ

いかがでしたでしょうか?

消化器外科のあるあるをご紹介しました。

消化器外科病棟あるある
➀忙しい時に限って経腸栄養つまりがち
②パス逸脱しがち!?使っちゃいけない指示がある、毎回確認必要
③おなら出たかどうかめちゃ聞く
④夜勤にパウチ漏れがち
⑤点滴多すぎて台にのらない
⑥OPE出し入れ検査多すぎて走り回ってる

消化器外科医あるある
➀酒飲みが多い
②体育会系のコミュ力高め
②気分の変動激しい
③人数多すぎてみんな同じ人に見える

消化器外科の患者さんあるある
➀絶飲食が長すぎてイライラしてる
②患者さんの前ではごはんの話NG
③マーゲン自己抜去される

消化器外科独特の技術・手技
➀ストーマ管理
②チューブ類多い

色々と愚痴がこぼれましたが、私は消化器外科が一番好きでしたし、楽しかったです。

やることも多く目まぐるしい日々でかなりハードでしたが、その分やりがいはありました

なにより消化器外科を経験していればどこの科でも役に立ちます

若いうちに経験しておきたい診療科のひとつですね。

消化器外科は幅広い知識が身につき様々な診療科に結びついてきますよ。

スキルアップしたい方は消化器外科おすすめです。

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