訪問看護師が年収1000万円は可能!?高収入になるポイント

訪問看護は働きやすくて結構収入も高いって聞くけど本当なのかしら?

訪問看護師で年収1000万円も働き方によっては夢ではないんですよ!

ここ1年はコロナ禍の影響もあり、看護師の需要が高まったと同時に“ボーナス0”や“病院のコロナ赤字”という衝撃的なニュースが出るようになりました。もともと看護師の労働環境は3Kとも言われていましたし、電車通勤やのクラスターを恐れて近場で訪問看護師への転職を考えた人も多いのではないでしょうか。

看護師=病院勤務というイメージはまだまだ強く年収も夜勤などの手当てによって同年代の会社員よりは高めの給与ではありますが、実は訪問看護師として勤務している人も年収1000万円の可能性はあることを知っていましたか?

今回は訪問看護師として高収入を目指すためにはどうすればいいのかをまとめてみました!
この記事のポイント
  • 訪問看護師として年収1000万円になるなら訪問看護ステーションを開設する
  • 訪問看護ステーションを立ち上げるために必要なこと
  • 訪問看護ステーションを立ち会が得るために必要な費用
  • 訪問看護師以外で年収1000万円を稼ぐ方法
目次

訪問看護師として年収1000万円は可能!

訪問看護師は近年では高齢社会が進むにつれ在宅での看護を余儀なくされた人が増えたことで急速に需要が高まりました。

しかし、在宅で訪問看護の支援を受けているのは高齢者だけではなく、先天性の病気がある小児や精神疾患を抱えた人など様々です。

訪問看護師は在宅看護が必要な人を対象としています。基本的には朝から夕方までの間に訪問し、夜間はオンコールと呼ばれる体制で急変時や依頼があった際に往診するというのが一般的です。

訪問看護師はオンコールの当番手当や出動手当が高めに設定されていますが、個人経営のステーションも多いので、首都圏では年収は500万円前後とされています。

また訪問看護ステーションによっては、新しい利用者を増やす営業で契約が決まるとインセンティブ報酬を設けているところもあります。

しかし、インセンティブ報酬は訪問看護を利用したい人がステーションに契約してもらって初めてもらえるため毎月安定してもらえるとは限りません。

そうなると、訪問看護師単独で年収1000万円を稼ぐためには、オンコールの当番に率先して入ったとしても難しいのでは?と思いますよね。

しかし、訪問看護師として就職するのではなく訪問看護ステーションをを開設すると考えてみると年収1000万円も現実味を帯びてくるんです!

訪問看護師として年収1000万円になるなら訪問看護ステーションを開設する

訪問看護師としてだけでは年収1000万円は難しいですが、訪問看護ステーションの管理者になることで年収1000万円を目指すことはできるようになります。

訪問看護ステーション管轄内で、担当する患者さんの数が増えれば増えるだけ事業所には利用料金が入ることになりその分、経営が安定することになります。

つまり、利用患者さんが増えステーションの規模が大きくなれば、管理者としても高い報酬を得ることはできるようになります。実際に首都圏では看護師1名の売り上げはひと月に120万円前後とされていて、月商2000万円規模の訪問看護ステーションは少なくありません。

自分で訪問看護ステーションを開業する場合は、開業資金などは必要にはなりますし、ある程度経営のノウハウをつかみ軌道に乗るまでは数年は必要とされます。

また首都圏では主要な駅に訪問看護ステーションが乱立し、利用者の取り合いが加速化しているのが現状です。

しかし、看護師免許があれば訪問看護ステーションを立ち上げることは可能なので病院でステップアップを目指すよりも自分が管理者になりたいと思う人や早く収入を増やしたいと考える人は訪問看護ステーションの管理者になることで年収1000万円を目指すことができます。

訪問看護ステーションを立ち上げるために必要なこと

  1. 厚生労働省への申請
  2. 訪問看護ステーション開設のための資金調達と数か月の人件費の確保
  3. 利用者の確保

訪問看護ステーションを立ち上げるためには、厚生労働省で定められた施設基準や人員基準、運営基準を満たしていないと、指定申請をすることができません。

事務所はオフィスビルでなくても構いませんが、訪問診療に必要な物品を保管したり、訪問がない際に待機したり事務作業をする程度のスペースは必要となるため賃貸を探す必要があります。

最近では賃貸で比較的安いアパートの1室を事務所として初期費用を抑えると同時に、周辺住人の利用者を確保するという事業者も増えているようです。

もちろんアパートを借りる費用だけではなく、事務用品や血圧計など診療で使う医療用品の費用、電動自転車や自動車とその駐車場代金やメンテナンス費、通信費なども必要になります。

これらを準備しても働く人とサービスを利用する人がいなければ訪問看護ステーションとして機能しませんのでステーションの立ち上げと並行して準備していく必要があります

訪問看護ステーションを立ち上げるために必要な費用

訪問看護ステーションを立ち上げる場所にもよりますが、初期費用だけで1000万円前後の運営資金は必要になると言われています。

やはり医療機器を揃えたり、移動用の車や自転車を準備する初期費用がその比重を占めますが、最近ではモバイル端末での電カル導入などの設備投資にも高額な料金がかかるようです。

しかし自分で1000万円を貯金していないといけないわけではありません。

銀行で融資を得たり日本政策金融公庫という政府が出資してくれる融資を利用することもできます。

どちらも審査はありますが、健全な事業計画書であれば申請は可能となっています。

訪問看護ステーションを立ち上げるための期間

開業資金の調達や設備投資、人員確保などがスムーズに進むことが前提ではありますが、厚生労働省に申請し許可されれば事業所は開設されますが、多くは半年ほどの準備期間を要するようです。

最近では訪問看護ステーション事業の参入をサポートしてくれる会社もありますから、事務作業が苦手な場合は業務委託をして短期間で開設するということも可能です。

もちろん1から個人で立ち上げることも可能ではありますが、自分の努力次第で立ち上げまでの期間が変わると言えます。

訪問看護ステーションを安定させるためには?

なんといっても利用者と看護師の確保によって、経営の安定性は大きく変わります。

訪問看護ステーションはストック型ビジネスに位置付けられ、利用者の数がそのまま売り上げにつながるのです。

したがって、訪問看護ステーションに在籍する看護師の数が増えれば、部署全体で対応できる患者の数が増えても対応可能になりさらに収益が上がります。

特に訪問看護の収入のほとんどは患者から支払われる直接の利用料ではなく、健康保険や介護保険などの保険料からの収入ですから未納や未回収になるリスクが低いという特性があります。

先ほどご紹介した訪問看護ステーションの立ち上げサポート会社は経営が安定するまで経営ノウハウを支援してくれるというサービスもありますから、心強いのではないでしょうか。

訪問看護師以外で年収1000万円を稼ぐ方法:美容クリニック

私はお金は稼ぎたいけど、自分で経営したりする自信はないなぁ。
美容とか患者さんとお話ししたりするのは好きなんだけど…

自分で訪問看護ステーションを立ち上げるのは難しそうだし、訪問看護師の経験もないから心配だけどお金は稼ぎたいと思う人もいますよね。ここからは訪問看護師以外でも稼げる方法についてみていきたいと思います。

まずは医療の中でも患者単価が高く、看護師の収入も高額になりやすい美容クリニックで年収1000万円を稼ぐ方法についてです。

美容クリニックで年収1000万円を稼ぐ方法

美容クリニックは看護師の中でも人気ですが、その理由は4つあります。

  1. 夜勤がない
  2. 残業がない
  3. 基本入院がないので業務が他の病院に比べ楽な傾向にある
  4. 給料が高い

1~3までは美容クリニックでは帰り手術が多く、また多くの病院が予約制をとっているので飛び込みの患者さんは多くありませんし、緊急入院や急変などにも立ち会うことはほとんどないため理由として頷けます。

そして4の給料ですが、美容クリニックは自由診療制であることが大きな要因です。

自由診療とは、公的な医療保険が適用されない医療技術や薬剤による治療のことです。治療にかかる費用はすべて患者負担(10割負担)となります。

出典:https://hoken.kakaku.com/insurance/gca/select/private/

一般的に美容整形は病気を要因とした治療ではないため、保険診療とは異なり保険証を出す必要はなく全額自費で受けることになります。そしてその費用は診療報酬ではないため、医師は自分の技術に対して言い値で処置をすることができるのです。そのため美容クリニックの収益が患者さんの数と手術件数が増えるにつれて大きくなる傾向にあります

求人情報を見ても美容クリニックでは看護師の月給はずば抜けて高いとは言えませんが、賞与とは別にインセンティブ報酬というものを設けているクリニックがあります。このインセンティブ報酬が年収1000万円の鍵となります。

インセンティブ報酬というのは、患者さんへの営業成績です。美容クリニックでは施術に関する面談やカウンセリングを看護師が行い、施術の制約や提携している企業の化粧品の販売やサプリメントの販売などの成績が報酬として上乗せされます。指名制度を取り入れている病院では指名件数によって基本給も変動していく場合も。

美容クリニックで年収1000万円を稼ぐためには、まずはこのインセンティブ報酬を上げる必要があると言えるでしょう。

美容クリニックで年収1000万円を稼ぐためのステップ

美容クリニックで年収1000万円を稼ぐためのステップとしては、なんといってもインセンティブ報酬を増やしていくこととリンクしています。自分の顧客である患者さんに多くの施術を受けてもらい、さらに物販をいかに購入してもらえるかにかかっているため、必要とされるのは営業トーク術です。相手のニーズに対してきめ細かく対応し、信頼関係を構築していくことも重要です。

また接遇研修を受け顧客への礼節を守ることはもちろんですが、美容クリニックでは自分自身が美しくいることも重要です。この人みたいになりたい!と思わせることができて、それを継続していくのはとても大変なことです。

そのほかにも顧客のアフターフォローをしっかり行うことで継続した指名をキープし続ける必要もあるので、かなり大変ではありますが、自分が頑張った分報酬として返ってくるためやりがいは大きくなりそうです。

訪問看護師以外で年収1000万円を目指す方法:病院の副院長になる

病院勤務が性に合っているので自分は病院勤務で年収1000万円を目指したいという人には、病院の副院長を目指す道もあります。病院の規模によりますが、院長の下で管理職として働くのが副院長です。

病院の院長にはもちろん非医師も就任することは可能とされていますが、病院の顔ともいえる病院長は実績を兼ね備えた医師が広告塔としても活動し、他の医師を束ねることから看護師で就任しているという話はなかなか聞きません。

しかし、病院経営に携わる者として看護部長と病院の副院長を兼任しているという病院はあります。

看護部長の推定年収は700~900万円前後が多いようですが、副院長になれば役員手当ももらえるためさらに年収が上がる可能性があり、1000万円を超える年収も現実味を帯びてきます。

看護師が病院の副院長になるために必要なこと

看護師が病院の副院長になるためには、まず管理職としての経験が必要となります。日本看護協会では認定看護管理者という資格を制定しています。

認定看護管理者とは本会認定看護管理者認定審査に合格し、管理者として優れた資質を持ち、創造的に組織を発展させることができる能力を有すると認められた者をいいます。

出典:資格認定制度 | 日本看護協会 ≫ 認定看護管理者

この認定看護管理者になるためには、ファースト・セカンド・サードレベルの研修がそれぞれ制定されている他、大学院の博士号を取得していることを要件としているなど、一朝一夕で到達できるものではありません。しかし、日本看護協会が制定している資格ですから、多くの病院でも取り入れられているため管理者としてあらゆるところで重宝することは間違いなしです。

副院長になるために必須ではありませんが、取得することでステップアップとしては取得していない管理者よりも早くなるので、管理者を目指す人は早めに取得することをお勧めします。

看護師が病院の副院長になるためのステップ

病院によって名称や職位は異なりますが、まずは一つの病院で数年勤務し、主任→師長→看護副部長→看護部長→副院長の兼任というのが一般的のようです。

看護部長に昇進するまでには自分の勤務する病院の組織系統を理解する必要がありますし、統括できることが大前提ですから就職から数十年を要するのが一般的です。

また看護部長の椅子は一つだけですから、大勢の看護師の中で最も優れていなくてはなりません。

ステップアップとして認定看護管理者だけではなく、大学院で修士、博士の称号の獲得や認定看護師、専門看護師など看護部長に推薦されやすいような資格を身につけておくことは重要かと言えます。

訪問看護師以外で年収1000万円を目指す方法:臨床開発モニターになる

看護師のスキルはあるけど、できれば看護師以外で年収1000万円を稼ぐことはできないのかしら?

病院の副院長や訪問看護ステーションの管理者以外にも、看護師の資格があれば働けて、頑張れば年収1000万円を稼ぐことができるようになる仕事があります。

臨床開発モニター(Clinical Research Associate=CRA)と呼ばれる職業です。新薬の治験が適切に行われるように、サポートするという仕事で製薬会社で医薬品の開発における臨床試験や販売調査などが主な仕事です。看護師の経験や知識を生かして、治験開始に向けた準備や被験者の募集や確保、対応などだけではなく治験を行う病院関係者との調整まで幅広い業務をこなしていく必要があります。

CRAの年収自体は通常400万円前後で平均年収はそこまで高いとは言えませんが、昇給による所得の増額や営業成績を上げることで年収アップを図ることはできます。管理職になると大手製薬会社では年収1000万円を超えることも可能です。

看護師が臨床開発モニターになる方法と必要なこと

“臨床開発モニター”を検索すると、様々な会社の求人を見ることができますが、実は表には出ていない求人の場合も多いため、大手の看護師転職サイトなどに登録して紹介してもらうことで、より給与が高いCRAになることができます。

CRAの求人では臨床経験年数が3年程度あればコーディネーターとしても対応できるようです。

他にもコミュニケーションスキルが重要とされています。施設や治験者との交渉や対応が必要となる仕事ですから、円滑なコミュニケーションが求められます。

さらには薬剤名やその作用などをプレゼンテーションしたり資料を作ることもあるため、基礎的なパソコンスキルもあった方が良いようです。

看護師が臨床開発モニターになるためのステップ

まずは求人情報等で現在どの程度求人が出ているのかを確認し、製薬会社などに臨床開発モニターとしての就職をする必要があります。あとはなるべく多くの実務経験を積み、営業成績を出せるよう日々努力あるのみです。

訪問看護師以外で年収1000万円を目指す方法:起業する

看護師という知識や経験を活かして何か起業できたりしないのかしら?

看護師としての1000万円の年収を目指す方法について説明してきましたが、もちろん自分自身で起業して会社経営者として高年収を目指すという方法もあります。

看護師が起業する方法や起業している内容

看護師が起業する方法としては看護師という資格を直接利用する方法と、自分の趣味や得意なことを売りにして起業するという方法に分かれます。

看護師という資格を活かす方法では、保育園運営を行ったりベビーシッティング会社を経営など働く看護師だったからこそ見えた看護師がより働きやすくなるように支援するという方法です。

他にもニーズが高いママさん向けの育児講座などを独自に開設している人もいます。

また最近ではブログやYouTube、InstagramなどのSNSを通じて、フォロアー数を増やし広告収入を得るという人もいます。

フォロアー数が増えるまでには時間を要しますが、看護師専用のグッツの開発の相談やモニターとしての案件もあり報酬は企業ごとに異なりますが、地道に続けていけば大きな収益を上げ自力で年収1000万円に手が届くかもしれません。

他にもパソコン上で動画編集の請負業やアパレル関連のネットショップなどを運営するなど趣味や特技で稼ぐと言う方法もありあります。

看護師が起業するのに必要なものや費用

起業と聞くとものすごく資金が必要であったり、人員を集めたり、ハードルが高い印象があると思います。しかし、起業には2種類あるのです。

  • 法人(例:株式会社など)を立ち上げる
  • 個人事業主として活動する

自己資金については30万円ほどあれば株式会社を立ち上げることは可能です。しかし個人事業主は税務署に開業届を提出するだけで、費用は掛かりません。ブログやYouTubeなどで収益を上げていきたい場合は、個人事業主としてスタートし、経営が安定し規模を拡大していきたい場合に法人化するという手もあります。

訪問看護師が年収1000万円は可能!?高収入になるポイント:まとめ

ここまで訪問看護師が年収1000万円を目指す方法について解説してきましたが、訪問看護ステーションの開設によってその道は開けます。

訪問看護ステーションは看護業務だけではなく、地域の医療ニーズを見極め、それに合わせた運営をしていく必要があるほか、情報収集能力や周りの地域包括支援センターや施設などとコミュニケーションを円滑にとれる能力も問われます。

まずは実際に訪問看護師として勤務し、自分のステーションの所長や管理者の経営ノウハウや経営者のメリットとデメリットを見極めて自分なりに高収入を目指す計画を少しずつ算段していくことから始めてみるのがいいのではないでしょうか。
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