
訪問看護師になったけど、実際に不満はないの?

いえ、あるんです。
訪問看護師でも愚痴を吐きたいときはあります。
今回は、訪問看護師の愚痴や都市伝説として
- 症状で給料に違いがあるのか
- いじめやパワハラはどんなものなのか
- 休日出勤や残業があるのか
- 訪問時に困る利用者の行動
- カバンの中身の管理
について、あなたの謎を解いていきます。
最後まで読んで、訪問看護師あるあるを共感してみてくださいね。
訪問看護師の愚痴①仕事編

訪問看護師ならではの愚痴を紹介します。
訪問看護師はプライベートが充実したり、一人で行動するため人間関係で悩むことも少ないのがメリットです。
そんな訪問看護師の愚痴は
- 給料が仕事内容では給料が変らないこと
- 担当医との情報共有や連絡が大変
- 残業や休日出勤
などがあります。
一つずつみていきましょう。
給料が重症、軽症で同じ
訪問看護師の給料は基本的には「固定給」が多いです。
訪問件数で手当が変ってくる事業所もありますが、要介護度で手当の金額を変えているステーションはごく稀でしょう。
訪問看護師は自宅に伺い、看護が必要な方の援助を行います。
何かしら看護を必要とすることがあるのですが、家事も自分で行うし買い物にも家族と行く利用者も居ます。
しかしその反面、人工呼吸器をつけていたりがん末期などの重症で専門的な知識や看護技術を必要とする利用者も居ます。
ではこの援助の差で、お金はどう動くのかですよね。
もちろん訪問している時間(サービス時間)によって(介護予防)訪問看護費は変動していきます。
また特別な処置が必要な訪問では
- 人工呼吸器
- 人工肛門
- 膀胱留置カテーテル挿入者
などは特別管理加算がついたり、ターミナルケア加算なども報酬として事業所には入ってきます。
しかし、訪問したスタッフには入りません。
丸々事業所の収益になるわけですね。
中には手当をつける事業所もあるかもしれませんが、見つけるのは至難の業でしょう。
担当医が若かったり入れ替わりが多くて情報共有や連携が大変
担当医が若かったり、大学病院や総合病院など大きな病院では担当の医師が変ることもあるでしょう。
その時に情報共有が上手くいかないということはしばしばあります。
個人病院から訪問看護指示書が発行されている場合は、ほとんどがそれなりに経験を積んだ医師が開業をされています。
そのため情報共有などは安定して行うことが出来るんです。
しかし、大学病院や総合病院などの大きい病院では医師が変ったり、組織内で情報共有が出来ておらず連携するのが大変なことがあります。

ちゃんと伝えたのに・・・
情報共有は電話ではなくきちんと書類にしよう・・・
など何度も思ったことがあります。
パワハラやいじめ
人間関係は楽というものの、極一部の看護師の中にはパワハラやいじめのようなことをする人もいます。
パワハラの場合はこんなことがあります。
- めんどくさい利用者の訪問を押しつけてくる
- 報告書を丸投げしてくる
- 自分よりも先に来ていないと不機嫌な態度で接してくる
などあげればもっとあると思います。
パワハラがエスカレートするといじめにつながることもあります。
- 訪問カバンの中身を抜く
- 無視をする
- 報告書のデータを消す
などを聞いたことがあります。
パワハラもいじめも、普通の社会人であればすることは無いです。
ましてや看護職という人の気持ちを第一に考える仕事に就いている人がこのようなことをするのは言語道断ですよね。

必ず一人で悩まず、管理者や信頼できる先輩に相談してみましょう。
残業、休日出勤
プライベートと両立したいと思って訪問看護師になったのに、休日や残業がないなんてざらにあります。
休日出勤はオンコール当番だったりすると電話に縛られてしまいます。

休日なのにどこもいけないじゃない!
となることは目に見えてますよね。

鳴らないから少し趣味のドライブに行こうかな!
「トゥルルル・・・トゥルルル・・・」

少し様子がおかしいので来て下さい。
最悪なパターンです。
オンコール当番の手当は出ますが、ドライブを我慢する手当は出ませんから。
この業界に入ったら仕方が無いですが、悔しいですよね。
訪問看護師の愚痴②訪問編

訪問看護師の愚痴は、職場だけではありません。
訪問先でもガックリするようなことがあるものなんですよ。
ガソリン代が見合わない
だいたいの場合は社用車で訪問しますが、中には自家用車を使用して回る事業所もあります。
その場合、ガソリン代は出るが他のタイヤなどの消耗品は出ないなどのところも多いです。
おかしいですよね?
訪問でタイヤ使って走行距離も伸びるのに出ないのは腑に落ちません。
かと言ってプライベートでどのぐらい走ったかなど、事細かに記録等を取って計算したところでわかりません。
できることなら社用車を準備してほしいところです。
帰社時間が定時を過ぎている
直行直帰のステーションではこのようなことはないです。
しかし、定時ぎりぎりまで訪問があり、ステーションに帰ってから記録物を提出して退社となる場合があります。
定時ダッシュは出来るはずがありません。
車や自転車での訪問が多いと思いますが、気持ちも焦りますし事故につながらないようにしましょう。
しっかり面接の時に訪問の流れを聞いておけば良かったと後悔する内容ですね。
でもステーションに帰って来る時間が時間外だなんて確信犯としか思えません。

是非、業務改善してほしいですね。
訪問時間に利用者がいない
これは誰も悪くない。
でも

なんでいないの?!
となりますよね。
次の訪問も詰まってるのにと気持ちも焦ります。
よくある理由が
- 買い物に行ってた
- 訪問日ということを忘れて散歩してた
などですね。
利用者を責めるのはお門違いですが

しっかりしてくださいよ
と言いたくなるのも無理はありません。

心の中で言ってくださいね。表情に出してはいけません。
このようなことがあっても心の余裕があれば、訪問看護師として一人前ですね。
訪問カバンの中身の管理
訪問セットは血圧計や体温計、手袋などの感染予防セットがあり、会社支給で自分のセットを作っている事業所もあります。
そのような場合、前日に翌日使うカバンの整理と点検を行います。
そして翌朝、訪問前に確認しようとすると

アルコール綿がない!
血圧計の電池が切れかかってる!
聴診器入れ忘れてた!
など「訪問前に気がついて良かった。」となる場面です。
訪問先でアルコール綿がなかったり、手袋がなかったりと今までに何度もあります。
訪問前に気がついてよかったものの、訪問先で物品がないとものすごく困ります。
絶対に欠かさず点検して訪問へ向かいましょう。
訪問看護師の都市伝説?謎やあるある

訪問看護の都市伝説で有名なのは「新卒では訪問看護師にはなれない」という噂がいつの間にか出回っています。
結論から言うと「なれます」
新卒者は確かに経験はないものの、今から育っていく原石です。
病棟で勤務することになる新卒看護師となんら変わりありません。
働く場所が在宅か病院かの違いです。
これから研修や自己学習、同行訪問などで経験を積んで訪問看護師として活動していきます。
新卒だから、未経験だからと懸念せずに是非チャレンジしてください。

というわけで都市伝説は「ただの伝説」でした。
訪問看護師の愚痴と都市伝説?謎やあるあるのまとめ

訪問看護師の愚痴をみてきました。
訪問時間に利用者がいないときもありますし、訪問カバンの中身が不揃いなことだってあります。
訪問看護師も一人の人間です。
完璧な人間は絶対にいません。
愚痴を言いたい日や都市伝説が本当かどうか見比べるのは難しいのですね。
日頃から愚痴を吐くときは周りを不快にさせないように気をつけましょう。
そして愚痴を吐いたら気持ちを切り替えて、また日々の業務をしっかりこなしていきましょうね。