訪問看護師は経験年数がないと難しいと思っていませんか？
経験を積むと言っても
何年目までがんばれば働けるんだろう？
新人看護師でも働けるのかな？
なすこ実はいうと新卒でも採用してくれるステーションはたくさんあるんです。
今回は、
- 現役の訪問看護師が、訪問看護師になるために経験年数が何年も必要なのか
- どのぐらいの年齢の方が多く働いているのか
- 新人看護師も参考になる採用時のコツ
を紹介していきます！
ぜひ、この記事を最後まで読んで、素敵な訪問看護師になってくださいね。
訪問看護師になるために必要な経験年数は３～5年目からって本当？
訪問看護師になるために、必要な経験年数として、３～５年くらいが妥当といわれています。
しかし、実際には「必要ない」です。
現役訪問看護師の私が初めて、訪問看護の興味を持ち始めた10年前です。
この頃には
「新人には訪問看護は難しい」
「経験もなくてアセスメントもろくにできないのに訪問に出られるわけがない」
とよく言われていました。
確かに、免許取り立てで現場の経験もない状態なので言われても仕方ないですよね。
しかし、「訪問看護がしたい！」という気持ちは誰にも負けませんでした。（頑固な性格なもので。）
そこから10年経ち、現在は訪問看護師として働いています。
この10年で変わったことがいくつかあります。
新人看護師からでも訪問看護師になりやすくなった理由①研修制度ができてきた
研修制度ができたのが新人でも訪問看護師になりやすくなった一番大きいところです。
政府は今後の看護は病院だけではなく、在宅を主体とした考えを持っています。
そのため、看護協会などでも訪問看護の人数を増やさなければなりません。
経験豊富なベテラン看護師ばかりを集めようと思っても、限界があります。
そもそもベテラン組は長く務めた場所から離れたくないですよね。
ではどうしたらいいか。
それは「経験がない看護師でも訪問看護ができるようにする」ことです。
そのため、「訪問看護入門研修」や「新人看護師の訪問看護研修会」など様々な研修が各都道府県の看護協会主催でされています。
「訪問看護ってどんなの？」という初歩的な内容から実際の看護技術まで内容に入っています。
これから訪問看護の世界に進みたい方はぜひ参加してみてください。
新人看護師からでも訪問看護師になりやすくなった理由②相談・報告体制が充実してきた
10年前までは「一人できちんと判断」が当たり前の訪問看護時代でした。
ですが現在は「何かあればすぐに相談」が当たり前の時代に変わっています。
意識の問題やリスクマネージメントの観点からも、一人での判断は危険だからです。
自信を持って判断できない場合には、携帯電話から管理者や先輩看護師に相談してできます。
また、ICTの拡充で情報共有がしやすくなってきました。
端末で操作すればオンタイムで状況を確認できてしまいます。
病院での看護師の連携が端末を通しでできるようになってました。
新人看護師からでも訪問看護師になりやすくなった理由③地域の訪問看護の認識が浸透してきた
2000年に介護保険が誕生してから、2010年の時点でどれほどの医師や病院看護職が「地域包括ケアシステム」を認識していたでしょうか。
本当に極わずかです。
ケアマネージャーと言ってもただの調整役としか思われていませんでした。
それが今ではかなり浸透してきており、医師の方から訪問看護を利用する意見なども出てきています。
地域での訪問看護が認識されてきて、医療職や福祉職の目も在宅ケアにむいてきているというのが現状です。
この3つがここ10年でガラリと変わったことです。
どうですか？
かなり変わったと思いませんか？
環境の変化があったおかげで、現在では新卒でも訪問看護師をしている看護師さんはいらっしゃいます。
確かに経験があって越したことはありません。
しかし、経験が必ず必要かというとそうでもない時代になってきています。
訪問看護師として働いているナースの平均年齢はどれくらい？
平成26年度衛生行政報告例の年齢階級別割合の訪問看護を見てみると、40〜49歳の方で4割、50〜59歳まで含めると6割強の方が占めています。
30〜39歳の方は2割にとどまっています。
これをみる限り、平均年齢は45〜50歳となるでしょう。
女性が7割で男性が3割と意外と男性の訪問看護進出率が高くなっています。
病院でバリバリ働いていた看護師がライフスタイルの変化や体調の変化、周りの環境の変化などで転職し、訪問看護に移動しているのがわかります。
また25〜29歳は8％、25歳未満は3％と20代は少ない様子です。
しかし、以前に比べると少しずつですが増加している傾向にあります。
これからどんどん、若い力が訪問看護に入ってきてほしいですね！
訪問看護師として働くのに絶対必要な条件はないけどあるといいスキルを紹介
絶対必要な条件は特にありません。
しかし、最低限のマナーやコミュニケーションスキルは必要です。
これは病院でも一緒ですよね。
人柄を利用者さんやそのご家族は見ています。
就業態度が悪かったり、目に余る言動をするような方は訪問看護師にはなれるはずがありません。
社会人として最低限のマナーを弁え、コミュニケーション能力が人並みであれば問題はありませんので安心してください。
訪問看護師に新人看護師でも採用してもらえる！採用してもらうコツ
さて、いざ訪問看護師になろうと思っても採用してもらえなければ訪問看護師にはなれません。
訪問看護師として働くために、どうすれば採用してもらいやすくなるのかを押さえておきましょう。
志望動機や履歴書の書き方のコツ
まずは履歴書ですね。
面接時には必ず見られるもので、その人の経歴が一眼でわかります。
特に志望動機によって採用をするかどうか左右されるのは明らかですよね。
いくらいい大学を出ていたり、資格をたくさん保有していても志望動機が
「なんとなく楽しそうだった」
「楽そうに見えたから」
「人間関係がめんどくさくなさそうだから」
などと書くと不採用確実ですよね。
学歴がどうであれ、志望動機でまずは勝負しましょう。
まずはなぜ訪問看護なのか、訪問看護師になりたいと思った理由を書きましょう。
次にそのステーションでどんな自分になりたいのか、これから看護師としてどうなりたいかを記載します。
最後に頑張りたい意気込みを記載すればやる気を感じます。
面接でのコツ
面接では主に何を見られているのか。
それはその人の「第一印象」と「人との接し方」です。
ファーストコンタクトでどんな印象か、会話する時にはどのような感じなのかなどが見られています。
良くも悪くも、面接で印象が悪ければいくら履歴書が立派でも採用されません。
はっきりとした受け答えと、明るい表情をしっかりと印象に植え付けましょう。
そしてポジティブな一面を見せることもコツです。
もし質問されて困ってもモジモジすることなく、はっきりと答えることです。
また、すごくリラックスした感じより少し緊張感がある方が良いです。
あまりにもなれていると印象はあまりよくはありません。
訪問看護師は経験年数はどれくらい必要？何年目から働ける？新人看護師でも採用してもらうコツのまとめ
訪問看護師になるためには経験が必要とされていましたが、現在ではそんなことはありません。
経験があることに越したことはありませんが、なくても入職して身につけていけば大丈夫です。
訪問看護師の平均年齢は40代後半でベテランがまだ多いのが現状です。
新卒の看護師さんが採用してもらえるコツは、
- 自分の訪問看護師像が見えている人
- ファーストコンタクトが明るく、ポジティブな振る舞いをする
と採用されやすいです。
それに履歴書の内容がひどくなければ大丈夫です。
いかがでしたでしょうか？
これから訪問看護は成長していくカテゴリーです。
新卒で訪問看護に興味を持ったのであれば、怖がらず挑戦してみてください。
病院での看護もたくさん学ぶことがありますが、訪問看護はまた違う学びがあります。
自分自身を成長させてくれる体験も多々ありますので、きっといい看護師人生のスタートが切れますよ！
