潜在看護師が復職しない理由と復職したきっかけと職場を紹介

最近、「潜在看護師」という言葉をよく耳にするようになりました。

なすこ

潜在看護師というのは、看護師の資格はもっているのに、看護師の仕事から離れている人のことです。

看護師の資格をもっていれば、いつでもどこでも働けそうなのに、どうして子どもを預けて働かないの?

という疑問を持つ人も多いと思います。

そこでここでは、

  • 潜在看護師がどうして復職をしないのか
  • 復職した人は、どういう風に復職することになったのか

を紹介します。

この記事を読めば、潜在看護師の実情がわかりますよ。

ぜひ最後まで読んで、あなたがステップアップするときの参考にしてくださいね。

目次

潜在看護師が復職しない理由(SNSの口コミ)

潜在看護師が復職しない理由では、実際に、こんな声があります。

この方は、お子さんが不登校になって登校のサポートが必要になりました。

その間にご自身も病を患ってしまいます。

家庭の事情もあるのに、忙しい看護師との仕事の両立は負担が大きいです。

難しい看護技術や知識も必要だし、すぐに復職と言われてもハードルは高いですよね。

小さい子どもを育てながら夜勤をしなくてはいけないだなんて、そんなの無理です。

職場が働く母親を応援してくれないのは酷いです。

このことから、「夜勤できない看護師はいらない」と言われているように感じてしまっているのですね。

病院の勤務に疲れ切って退職した人は、「もうそんな大変な場所に戻りたくない」と思うのは当然ですよね。

看護師は、研究や研修で実績を積まなければ能力評価されないというのも事実。

業務量が減るわけではないので、これらの勉強も業務の合間にしなければいけません。

その結果、看護師は疲弊して退職に追い込まれ、潜在化してしまうのもわかります。

潜在看護師が復職しない理由

看護師の資格があるのに復職しないのには、ちゃんと理由があります。

以前働いていたところの勤務条件が悪すぎたり、小さい子どもを保育園に預けられなかったり、理由は様々です。

病棟勤務がブラックすぎて看護師として働きたくなくなった

勤めていた環境が悪すぎて、もう看護師として働くのが嫌になってしまう人は多くいます。

悪すぎる環境とは、こんな環境です。

  1. 勤務体制がきつすぎる
  2. ほぼサービス残業
  3. 人間関係がギスギスしている
  4. 教育体制が整っていない

①~④までの理由を、詳しく説明していきます。

理由①勤務体制がきつすぎる

病棟看護師は離職率が高いです。

そのため、どうしてもいつも人手不足の状況になっていて、少ない人数で仕事をまわす必要があります。

大量の患者さんを受け持たないといけなくなり、

  • 水を飲む時間もない
  • トイレに行く時間もなく

目が回るほど忙しいなか仕事をします。

夜勤中の休憩時間もけずられるのは当然だし、夜勤明けに出勤となることもあり、体力的にものすごくきついです。

このような勤務体制が短期間だけなら頑張って耐えられるけど、ずっと続いてしまうと肉体的にも精神的にも辛いです。

理由②ほぼサービス残業

看護師の仕事は、朝の申し送りから始まり、そこから勤務時間が始まります。

でも、申し送りの前に、当日担当する患者さんたちの情報を仕入れておかないと、スムーズに申し送りができません

そのため、朝9時から仕事開始でも、1時間前から出勤している人ばかりですし、その分のお金はもらえません

忙しい病棟だと、夕方も、勤務時間が過ぎても仕事が終わらない方が当たり前です。

担当患者が多いので、時間内に終わらせる方が難しいのです。

その分の残業代はもらえず、サービス残業ばかりしています。

理由③人間関係がギスギスしている

看護師の仕事は病棟のチームでやっているのに、いじめやパワハラ、マタハラが多いです。

「〇〇さんは仕事が遅いよね」

「そんなことも分からないで仕事してるの?」

「△△さんは、また子供が熱だして休むんだって、迷惑だよ」

と、狭い病棟のなかでネチネチと攻撃されると、精神的に辛いです。

攻撃しない代わりに、無視をされてしまったり、質問しても教えてもらえなかったりされることもあります。

ハキハキ元気な看護師が多いので、のんびりした人は、いじめの標的にされやすい傾向にあります。

理由④教育体制が整っていない

新しい病院で働き始めたら、新しい知識を身に着けられる!

と期待して入職してくる人もいますが、実際は、何も教えてもらえないことも多いです。

常に人手不足に悩まされている病棟なので、人材の教育にまで手が回らない状態です。

私の勤めている病院でも、専門の勉強ができると期待して入職した看護師がいますが、

結局何も教えてもらえなかった

と言って、入職から半年ほどで退職した人が何人かいました。

忙しい病棟では、教育体制が整っていないでガッカリすることも多いです。

夫が転勤族だったり働きたくても保育園がいつも待機児童

夫が転勤の多い仕事をしていると、長く同じところで働けないので仕事を探すのが大変になってしまいます。

さらに小さい子どもをもつ人は、まず子供を保育園に入れないと働けないのに、待機児童問題で、なかなか保育園に入れません。

地域によって待機児童の数は違いますが、都会のほうが待機児童が多く、保育園に入るのは大変です。

やっと入れた保育園でも、夫が転勤になると、引っ越し先でまた保育園に入りなおさないといけません。

4月入園なら、まだ入園しやすいけど、中途半端な時期に入園するのはとても難しいです。

子どもを預けられないと、働きたくても働けません。

派遣看護師として働こうとしても保育園の待機児童や一時保育と時間が合わず働けない

常勤ではなく派遣看護師として働く方法もありますが、

  • 保育園に入れなかったり
  • 一時保育の時間と勤務時間がズレていて

働けないことも多いです。

子どもを保育園に入れるときは、家庭環境などを考慮して市役所で検討されるのですが、派遣の人より常勤の人の方が優先されます。

派遣というだけで保育園に入りにくくなってしまいます。

また、派遣看護師は、勤務地や勤務日数など希望にあった職場を選ぶことができますが、長く同じ職場で働き続けることができません。

派遣先が変わると、勤務時間や勤務曜日も変わる可能性があります。

通常保育で入園できなくて、一時保育を利用している人は、派遣先が変わると保育時間が合わないで働けなくなってしまうことがあります。

9時から15時まで一時保育を利用して、派遣で働いていたとします。

契約の半年間は普通に働けていたのに、次の勤務先が遠い場所になってしまったらどうでしょう。

9時に子どもを預けてから出勤したのでは、仕事に間に合わないし、仕事から終わってすぐに駆けつけても15時までに間に合いません。

これでは条件が合わなくて働けません。

働けないと子どもを保育園で預かってもらうこともできないし、悪循環です。

次の妊娠を考えたり、幼稚園の時間、子どもの習い事の送り迎えをしていると希望に合う仕事がない

「そろそろ下の子が欲しいな」と考えるのは自然なことですが、妊娠をすると仕事に影響が出ます

それに、幼稚園は保育園とは違って早い時間に帰ってきますし、子どもの習い事の送り迎えの時間を考えると、仕事の条件が合わないで働けないです。

看護師の仕事をしながら妊婦生活を送るのは、とても大変です。

特に、

  • 小児科や保育所など小さな子どもを相手にする職場だったり
  • 精神科病棟で暴れる患者さんを相手にする職場

だったりすると、自分のことも心配だし、仕事仲間にも迷惑をかけてしまいます。

それに、出産が近くなると、そこからしばらくの間はお休みをとることになります。

仕事に穴をあけるので仕事仲間に影響が出てしまうし、育児休暇中は保育園を退園させられてしまう地域もあります。

派遣看護師としてママナースが復職するのにおすすめな条件

潜在看護師でも、派遣看護師として復職するのに好都合な条件があります。

あなたに当てはまるか、見てみてくださいね。

家の近くで働くことができる

通勤時間を短くするために、近所で働けるのが理想です。

たいていの保育園は朝7時から夕方19時まで子どもを預かってくれますが、夕方は18時を過ぎると延長料金をとられてしまいます。

保育園によって延長料金は違いますが、日々の積み重ねは大きいです。

勤務先が遠いと、18時までに子どもをお迎えできない可能性が高くなります。

ママのお迎えが遅いと、

  • 子どもは寂しがってしまうし
  • お金はかかるし
  • 帰宅時間が遅くなってしまうし

いいことはありません。

私の子どもが通う保育園でもお迎えが18時を過ぎてしまう家庭はありますが、たいてい、いつも同じ家庭です。

19時近くなってしまうと、残っている子どもは数名しかいなくて、1人ポツンを遊んでいる姿を見ると心が痛みます。

子どものためにも、金銭的な理由でも、通勤時間が短い近い場所での勤務がオススメです。

時給が高い

同じ看護師の仕事をするのなら、少しでも多くお金をもらえるところで働けるほうが良いです。

家計の助けになりますし、何よりモチベーションを高く保てます。

仕事のやりがいは大切ですが、やっぱりお金をもらうために働いていますからね。

子育てをしながら働くとなると、残業や夜勤ができないことが多いです。

なので、夜勤手当などがもらえない分、手当が良い職場ではなく、時給の高い職場を選ぶ方が良いです。

看護師が1人じゃなくて複数いる

職場内に看護師が1人しかいないのは負担が大きいのでオススメできません。

看護に関する仕事は全部任されてしまいますが、久しぶりの看護の仕事なのに誰にも質問できないのは不安が大きいです。

小さな子どもがいると、子どもの病気で急な休みをとらなくてはいけないこともよくあります。

それに、仕事が終わらないで残業になってしまったら、延長保育料金をとられてしまいます。

せっかくお金を稼ぐために働いているのに、追加料金をとられてしまうのでは、元も子もないです。

看護師は自分1人だけではなく、複数人いるところを選ぶようにしましょう。

難しい看護技術が必要じゃない

しばらく看護の仕事をお休みしていたので、難しい看護技術や知識が必要な勤務先は避けたほうが良いです。

医療の技術は、どんどん進歩していますが、それと合わせて看護技術も進歩しています。

しばらく看護の現場から離れていると、技術のブランクがあり、難しい医療行為を正確にできなくなっている可能性があります。

患者の急変時の対応など、ブランクがあると心配な看護技術のない勤務先がおすすめです。

  • クリニック
  • 慢性期病棟
  • 健診センター
  • デイサービスなどの施設
なすこ

上記の勤務先では難しい看護技術が必要なく安心して復職しやすいです。

ただ、場所によっては看護師が1人しかいないということもあるので、復職する前に確認してください。

潜在看護師が新型コロナワクチン関連で復職すると3万円がもらえる!

新型コロナ感染症による感染拡大に伴い、様々な場所で看護職の就業が求められています。

看護資格はあるのに看護師として働いていない潜在看護師が、新型コロナウィルスワクチンの打ち手として登録すると、就職準備金として3万円を支給されます。

高齢者のワクチン接種を7月末までに終わらせるための対策として、厚生労働省から発表されました。

①もらえる期間

申請の期限は10月31日(消印有効)で、申請から1~2か月後に振り込まれます。

②もらえる対象

次の3つの条件を全て満たしている方が対象となります。

  • ナースセンターへ求職登録した看護師の方
  • 新型コロナワクチン接種の研修を受講した方
  • 5月21日以降から、7月末までに新規で新型コロナワクチン接種業務にあたる方

③手続き方法

 ➊都道府県のナースセンターで求職登録をする

 ❷ワクチン接種研修を受講する

 ❸ワクチン接種業務への求職活動をする

 ❹ワクチン接種業務を行う

 ❺申請書に必要事項を記入し、「就業条件がわかる情報」を添付して、事務局に郵送する

7月31日までに業務にあたり、10月31日までに申請した方が対象となりますので、期日に気を付けて手続きにあたってください。

潜在看護師が復職しない理由と復帰したきっかけを紹介のまとめ

潜在看護師が復職しない理由は、これまでの勤務環境が悪かったことや、子育てとの両立の難しさなどです。

具体的な理由は

  • 病棟勤務がブラックすぎて看護師として働きたくない
  • 働きたくても保育園がいつも待機児童
  • 派遣看護師で保育園の待機児童や一時保育と時間が合わず働けない
  • 次の妊娠を考えたり、幼稚園の時間、子どもの習い事の都合と合わない
  • ブランクがあるので不安

と、様々あります。

そこで、

派遣のママナースが復職するのにおすすめな条件は

  • 自宅から近い場所
  • 給料が高い
  • 複数の看護師が働いている
  • 難しい看護技術がいらない

最近は、保育施設付きの病院も増えてきたので、復職したいと思ったときに待機児童で悩まないで復職できると助かります。

実際、子どもが保育園に入れたので復職できることになった看護師もたくさんいます。

職場によっては時短勤務ができるところもたくさんあるので、求職中に条件を確認してみてください。

それから、ブランクでの復職歓迎で求人をしているところもあります。

無理なく、自分に合った職場を探して、是非、次のステップに進んでください。

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