
しばらく看護師の仕事をお休みしていたけどそろそろ復帰したいな
と思ったとき、最初に困るのが履歴書だという人も多いです。
お休みしていたブランク期間があると、「どんな風に書いたらいいの?」と悩みますよね。
- 出産や子育てのためにお仕事をお休みしていた方
- 病気療養のためにお仕事をお休みしていた方
それぞれの理由に合わせた履歴書の書き方を例文付きで紹介していきます。
この記事を読めば、ブランクがあっても受かる志望動機が書けますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
【理由別】看護師の履歴書にブランク期間(空白期間)の書き方と例文
履歴書は志望先の相手に自分のことを知ってもらうための書類で、採用に大きく影響するので、就職するにはとても大事なものです。
面接官は、採用後に長く安定して働いてくれる人を求めています。
仕事を休養していたブランク期間(空白期間)があり、それについて何も説明がないと、「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」というマイナスの印象を与えてしまいます。
休養していた理由をしっかり伝えることで、面接官からの信頼を得ることができます。
そのために、
- 休養前はどこでどんな仕事をしていたのか
- どうしてブランク期間があるのか
を簡潔に書くようにしましょう。
具体的にどんな風に書いたらいいのかを、
- 出産、子育てが理由のとき
- 病気療養が理由のとき
の2種類に分けて紹介していきます。
①出産、子育てが理由のとき
出産、子育てにより退職しブランク期間ができるのは、ごく普通のことです。
それによるマイナスな印象はありませんので、自分の評価を下げないようにするためにも、安心して正直に書いてください。
・例文1
平成27年 4月 △△△△病院 ☓☓☓科 入職
令和2年 1月 妊娠のため退職
・例文2
平成27年 4月 △△△△病院 ☓☓☓科 入職
令和2年 1月 出産のため退職
②病気療養が理由なとき
いつから病気療養をしているのかと、現在の健康状態についてを書くようにします。
さらに、療養期間中にスキルアップのために取り組んでいたことがあれば書き足しておくとセールスポイントになります。
・例文1
平成27年 4月 △△△△病院 ☓☓☓科 入職
令和2年 1月 病気療養のため退職
1年6か月間の病気療養期間がありましたが、療養期間中に〇〇〇の資格を取得致しました。
現在は回復しており、仕事に支障はございません。
・例文2
平成27年 4月 △△△△病院 ☓☓☓科 入職
令和2年 1月 病気療養のため退職
現在も定期的な通院が必要ですが、休日に通院するため仕事に支障はございません。
1年6か月間の病気療養期間中、スキルアップのために〇〇〇の勉強を致しました。
履歴書のブランク期間(空白期間)はウソを書くとどうなる?
ブランク期間(空白期間)があると、就職に不利になりそうなので、本当のことを書くのはためらわれますよね。
でも、前職の就業期間を延ばして書いたり、ウソの理由を書くのは絶対にやめましょう。
年金記録などの公的書類でウソが発覚してしまうこともあります。
これは、立派な経歴詐称です。
ウソが発覚したら、相手からの信頼はなくなり就職することは難しくなってしまうでしょう。
就職後にウソが発覚した場合、解雇処分になる可能性もあります。

書きずらいかもしれませんが、ウソを書いても良いことは何もありませんので、必ず正確なブランク期間を記載してください。
履歴書にブランクがある主婦は職歴よりも志望動機を重視!受かりやすくなる志望動機のコツ
正直にブランク期間があることを書いた上で、面接官に好印象を与えられる志望動機を書けるといいですよね。
ブランク期間のある人こそ、志望動機は重視されるので、とても重要となってきます。
面接官からプラスの印象を得るための志望動機の書き方について、2つのポイントを説明します。
就職後の未来像がはっきりさせる
就職した後に、どういう仕事がしたいかを明確に書くことで、面接官側も採用後の構想を描きやすくなります。
出産、子育てが落ち着き復職を考えている人で、まだ小さい子どもがいて働ける時間や曜日に制限があるなら、正確に伝えます。
それから、数ある職場の中から、その職場をどうして希望したのかを書きます。
例えば
3年間、〇〇病院△△科で看護師として勤務していました。
出産、育児に専念するため2年間仕事を離れていましたが、子どもが幼稚園に入園し、少し手が離れてきましたので復職したいと思うようになりました。
子どもが登園している時間のみ勤務が可能となり、午前勤務の募集をされている貴院で働きたく志望致しました。
子育てを通して地域の人との交流があり、地域に密着した貴院で経験を重ねて地域貢献をしたいと思います。
というように、就職後にどのように働きたいかの未来像を面接官に伝えましょう。
経験や活かせる資格から採用後の未来が見える
- これまでに看護師としてどのような経験を積んできたのか
- スキルアップのためにどんな資格を取得しているのか
を書きます。
仕事に活かせることを書くためには、まず志望先の情報を調べて、どのような人材を欲しがっているのかチェックします。
そして、自分の経験や資格が志望先で活かせることを書き、欲しい人材の条件に合っていることをアピールします。
例えば
3年間、〇〇病院△△科で看護師として従事していました。
1年間、自宅で病気療養をしておりましたが、現在は回復し仕事に支障はありません。
療養期間中に、患者の立場を経験し、看護師としてどのように患者の不安に寄り添ったら良いかを見つめなおすことができました。
専門看護師(〇〇)認定の資格取得の際に得た知識と療養中の経験を活かせる貴院で、長く貢献したいと思い志望致しました。
というように、自分の経験や資格を活用して働けることをアピールして、採用後にミスマッチなく長く働けることをアピールしましょう。
履歴書にブランクがあっても面接でプラスに変えるコツ
面接のときには、面接官から色々聞かれるかもしれないという不安がありますよね。
でも、ブランク期間があっても、面接官にプラスの印象を与えるコツがあるので、大丈夫です。
- ブランク期間中に何をしていたのか
- それを仕事にどうやって活かせるのか
を伝えることで、自分をプラスに見せることができます。
面接では、その人の人柄や適応力を見られます。

冷静に、誠実に臨んで、自分の武器になる部分をアピールしていきましょう。
ブランク期間に手に入れたスキル
復職に向けて、ブランク期間中にどのようなことをしていたかを伝えることで、仕事に対する意欲や向上心があることをアピールできます。
具体的な資格やスキルは、戦力となる経験者として評価してもらう材料になります。
また、現在勉強中の資格なども、これから取得する予定であることを説明すると、自己研鑚として良いアピールになります。
各都道府県にあるナースセンター行われている復職支援研修を受けたときも、研修内容と、それを仕事にどうやって活かすかを伝えることで、復職に向けて努力している姿勢をアピールできます。
医療、看護技術の進歩は目覚ましく、数年のブランク期間に新しい技術がどんどん出てきています。
新卒の人ではなく、経験者を採用するからには、なるべく早く戦力となることを期待されています。
いざ復職した時に、何のことだかさっぱり分からないのでは困ってしまうので、
- これまでの看護スキルの復習と
- 新しい看護スキルについて
を、復職に向けて勉強をししておくことをオススメします。
ちなみに、復職支援研修では、以下の内容を中心に学べます。
- 最新の医療・看護の動向
- 感染管理
- 医療安全
- 手技演習
研修の他にも、基礎看護技術の本を読んで学習したり、スマートフォンのアプリを使って勉強することができます。
自分の都合に合う勉強方法を選んで、復職に向けて学習してください。
そして、自分の強みや意欲の高さをアピールするために、ブランク期間に手に入れたスキルや知識をアピールしましょう。
手に入れたスキルが採用後にどう活かせるのか
ブランク期間に手に入れたスキルが、実際の仕事にどう活かすことができるのかは重要なポイントです。
前職で培ってきた看護スキルに加えて、新しく身につけたスキルも仕事に活かせることをアピールします。
新しく身につけたスキルがあっても、仕事に活かせないのでは、アピール力が弱くなってしまいます。
ですから、採用後にどうやって活かせるかを説明しましょう。
本やアプリを使って最新の看護スキルの勉強をしたのであれば、従来の看護スキルを復習でき、以前にはなかったスキルも把握できます。
復職後に、なるべく早く戦力になれる準備が整えられていることを説明します。
ブランク期間中に取得した資格があれば、その資格を活かせる求人を探して応募すると、戦力として強いアピールができるでしょう。
看護師の履歴書にブランク期間(空白期間)があるときの例文付き書き方と受かる志望動機を書くコツのまとめ
履歴書にブランク期間があると、「復職をするのは不利なのでは?」と心配になりますが、内定をもらうためにはコツがあります。
- 退職の理由は職歴欄に簡潔に正直に書く
- 経歴詐称になるため履歴書にウソは書かない
- 履歴書にブランクがある主婦は職歴より志望動機を重視して書くのがオススメ
- 就職後の未来像をはっきりさせて書く
- 経験や活かせる資格から採用後の未来が見えるように書く
- 履歴書にブランクがあっても面接でプラスに変える
- ブランク期間に手に入れたスキルをアピール
- 手に入れたスキルが採用後にどう活かされるのかをアピール
まずは、志望先について情報を集めて、自分が求めている人材の条件に合うことをアピールします。
そのためにも、復職前に看護スキルを復習したり、新しいスキルについて勉強するなど自己研鑚は大切です。
子育てや介護、病気療養と、色々な事情を抱えているなかで大変だと思います。
自分磨きをして自信をもって面接に臨み、希望の職場で働けるように頑張ってください。