子どもが大好きな看護師さんなら、「保育園看護師として働いてみたい!」と考える方も多いのではないでしょうか。
私自身も保育園に子どもを預けていますが、保育園に看護師さんがいてくれると子どもの急な発熱やケガに対応してくれるので、とても安心感があります。
でも、保育園に勤務する看護師さんは、病院で勤務する看護師さんよりも給料が安いと聞いたことがありませんか?
そこで今回、保育園看護師さんの手取り給与の平均や、病院勤務の看護師さんとの給与の違いなどを詳しくご紹介します!
保育園看護師として勤める前に注視したいポイントや、勤務を開始したあとでもできる年収アップのコツなども一緒に解説しますので、ぜひ参考にしながら読んでみてくださいね♪
保育園看護師の手取り給料の平均
ひとくちに『保育園看護師』と言っても、保育園の運営母体によって手取り給与は大きく変わってきます。
手取り給与の平均と、運営母体による違いを把握しておきましょう!
区市町村が運営する保育園看護師の平均手取り給与
市区町村などの自治体が運営する保育園では、そこで働く人たちは「公務員」という扱いになり、私立保育園に比べて待遇がいい傾向にあります。
平均月収は
- 常勤の保育園看護師で20万円~30万円ぐらい
- 賞与込の年収は300万円~480万円ほど
- 非常勤の場合は250万円前後
になるようです。
常勤の保育園看護師は随分年収の範囲が広いようですが、地域差もあるようで都内の正社員求人だと大体月給23万円~30万円程度でボーナスによっても変動があるようです。
年齢が低いうちは経験年数も少ないため給与もあまり高くないようで、月収が20万円だとしたら手取り給与は16~17万円ほどになります。
私立の保育園看護師の平均手取り給与
私立の保育園は、保育園を運営する法人によって待遇も給与も様々なようで一概には言いにくい点があります。
ただ平均すると月収は18万円~25万円ぐらいで、賞与込の年収は280万円~400万円程度が相場のようです。
非常勤の場合は自治体が運営する公立保育園よりも少し相場が高くなり、大体年収300万円ほど。
月収18万円だと手取り給与は15万円ぐらいになりますので、常勤看護師の場合はやはり公立保育園の方が少し平均手取り給与が高い傾向にあります。
一般的な看護師の平均手取り給料はどれくらい?
病院に勤務する看護師は、平均月収が約32万円で年収は470万円程度。
月収32万円ですと手取り給与は大体25万円~26万円ですので、病院勤務の看護師の方が給与は高い計算になります。
これは、病院勤務の場合は夜勤や時間外など手当がつくため。
保育園看護師は基本的に日勤のみで、夜勤や時間外がないため手当がつかない分、給与に差が出てしまうようです。
病院勤務の看護師と保育園看護師の平均手取り給料との比較
- 病院勤務の看護師は平均手取り給料が25万円~26万円のところ
- 保育園看護師は手取り15万円~17万円程度が相場になります
ので、10万円以上手取り給与に差が出ることになります。
前述しましたが、病院勤務の看護師は夜勤や時間外手当がつくので給与は高くなりますが、保育園看護師はそれらの手当がほとんどつきません。
そのため、労働時間は規則的でプライベートは充実させることができます。
更に基本的には健康な子供たちを相手にしますので、病院勤務の看護師に比べ看護師としての仕事は少ないと言えるでしょう。
保育士と保育園看護師の平均手取り給料との比較
保育士の給与は全国平均だと24万円前後で手取りにすると20万円ほどになりますが、地域や施設、年齢よって給与は大きく変動します。
各種手当や賞与を含め、平均年収は360万円前後と言われています。
ですが、年齢が低いうちは経験年数も短く、20代で年収270万円とされているところもあり、40代を超えたあたりから役職手当などで給与が上がっていきます。
年収270万円だと月々の基本給は18万円程の場合が多いので、手取り給与は15万円前後。
同じ20代でも保育園看護師の月収は20万円~30万円なので、手取り給与は同じ20代でも保育園看護師の方が少し年収が高い傾向があります。
これから保育園看護師として働くときに手取り給料を上げるコツ
保育園看護師として働くことを考えたとき、手取り給料を上げるポイントは
- なるべく公立の保育園を選ぶ
- これまでの自身の経験を活かせる保育園を選ぶ
- 手当が充実しているところを選ぶ
- 保育園看護師が不足しているところ(都内など)を選ぶ
となります。
自治体が運営する保育園は、公務員として勤めることになりますので、私立保育園よりも手取り給与が上がる傾向にあります。
また、これまで
- 自身が小児科病棟で勤務した経験があったり
- 子育ての経験がある
場合は初めて保育園看護師として勤める場合にも子どもとの関わりにおいて即戦力と捉えられ、基本給が上がることがあります。
更に
- 経験年数が増えることで手当が増えたり
- 都内や都市部などの保育園看護師が不足しているところを選ぶことで、手取り給与が上がる
場合がありますので、求人を探す時にはぜひこれらのポイントを注視してみてください♪
働き始めてからでもできる手取り給料を上げるコツ
すでに保育園看護師として勤務をしている場合でも、これから手取り給料をアップするコツをご紹介します!
資格を取得して給料を上げる
看護師資格のみで採用された場合、あとから保育士資格を取得することで資格手当がつく場合があります。
資格取得の際に費用を負担してくれる法人もあるので、ぜひ保育士資格取得を目指してみてください♪

この方は勤務態度だけでなく保育士資格手当もあるため、月に3万円以上も給料アップが実現したんですね!
経験年数があがるときに交渉してみる
経験年数が上がるにつれて、キャリアアップして役職につくことで給料が上がります。
特に平成29年からは、「保育士処遇改善等加算Ⅱ」といって、これまでになかった保育士の役職が新設されたことでキャリアアップに加えて年収が上がる新制度が開始されました。
追加された役職は
- 副主任保育士
- 専門リーダー
- 職務分野別リーダー
の3つ。
- 副主任リーダーと専門リーダーはおおむね7年以上
- 職務分野別リーダーに関してはおおむね3年以上
の経験年数があれば挑戦することができ、5000円~4万円程度の給与アップに繋がります♪
もちろんこれらはひとつの保育施設で計算するのではなく、「保育士として勤めた年数」でチャレンジできます。
保育園看護師も対象ですし、転職に合わせてのキャリアアップも可能ですよ。
- 国からは「処遇改善等加算ⅠまたはⅡ」
- 東京都からは「東京都保育士等キャリアアップ補助金」
が適用され、経験年数にもよりますが年間で115万円ぐらいは補助が出る方もいるのですね!
副業して収入の柱を増やす
保育園看護師は勤務形態が規則的なので、勤務後の夜や日祝、大型連休はアルバイトなどで収入の柱を増やすことができます。
クラウドソーシングサイトなどを利用しインターネット上で収入を得る方法を取れば、家にいながら空いた時間で収入を増やすこともできるのでオススメです♪
保育園看護師の手取り給料はどれくらい?病院勤務や保育士との比較と年収アップのコツのまとめ
さて、これまで保育園看護師の手取り給与について、病院勤務の看護師や保育士との比較に加えて給与アップのコツやポイントなどを中心にご紹介してきました。
- 保育園看護師の月収は常勤で20万円~30万円、手取りで17万円~25万円ぐらいが平均
- 私立保育園より公立保育園の方が手取り給料が高い傾向にある
- 保育園看護師と比較すると、病院勤務の看護師の方が手取り給与が10万円前後高い
- 保育士と比較すると保育園看護師の方が数万円程度手取り給与が高め
- これから保育園看護師として勤める場合これまでの経験を活かし手当が充実している公立保育園を選ぶと良い
- 勤めてから手取り給与をアップさせるならキャリアアップ制度を利用したり副業するのがおすすめ
もちろん、記事を読んだだけでは保育園看護師として勤めるばかりか、手取り給与のアップにはつながりません。
子どもが好きな看護師さんなら、保育園で毎日元気な子供たちと一緒に過ごせることはとても魅力的ですし、やりがいを感じることができます♪
保育園看護師として働くなら事前にこの記事内のポイントを押さえ、また勤めてからもキャリアアップ制度などを利用し是非給料アップにつなげてくださいね!