看護大学院の受験勉強はいつからしたらいい?おすすめ勉強法や問題集は?

元ICUナース

現在2人の子育てをしながら大学院に進学しました!

このたび大学院に進学し自分のスキルアップをしてみようと考え自分で進学先を探して大学院の受験をしました。

この先大学院進学を考えている人にぜひ参考になればよいと思い、私の経験をもとに書かせていただきます。

この記事のポイント
  • 看護師大学院の試験勉強を始める時期
  • 看護大学院の受験勉強の方法
  • 看護大学院の受験勉強におすすめの参考書・問題集
目次

看護大学院の試験勉強はいつからしたらいい?

 看護系大学院の試験項目の内容は大きく分けて4つあります。

  • 英語
  • 看護専門科目
  • 小論文
  • 面接

ほとんどの大学院ではこれらを受験項目としているため、大学院受験を希望する場合はそれぞれの項目について受験勉強を進めていかなくてはいけません。

まず1つ目は英語です。

英語に関しては、どの程度英語の基礎知識があるかで変わってくるんです。

一般的に多くの大学院の英語の試験では辞書(電子辞書やタブレット端末を除く)の持ち込みが許可されています。

というのも、高校・大学までの単語の知識を問うことが問題ではなく、大学院に進学後英語の文献などを読むためのスキルの一つとして問われている試験ですので、単語がわからないことは問題ではないのです。

むしろ、文法を理解し、その文章が何を意図しているのかを読み取り、自分の意見を書くことができれば問題ありません。

また、私が受験した大学ではリスニングの試験やスピーキングの試験はありませんでしたので、こちらの対策も不用でした。

 英語に関しての勉強は、大学院を意識したらすぐに始める、もしくは日常的に高校卒業レベルの英語の文法に不安がある人は最低限中学卒業レベルの一般的な文法程度は早めに復習しておいた方がおすすめです。

 最近ではTOEICなどを導入している大学院もありますので、英検2級かTOEICの450点のスコアを意識して教材を選ぶようにしてもよいかもしれません。

自分で参考書を選ぶのが苦手という方は予備校や通信教育の中にも大学院の英語の試験対策用の講座を開講しているところもありますので、チェックしてみてください。

 次に看護専門科目です。

こちらは受験する学校にもよるのですが、看護師の国家試験のように成人、精神、小児…という分野から決まった回答のある問題が出されるというものではなく、近年の看護師を取り巻く問題について問われていることが多いです。

問題にされる例として有名なテーマの1つに、少子高齢化社会があります。

 例えば少子高齢化が進む現代では、病院に入院する患者の看護問題として基礎疾患だけではなく高齢化に伴う身体能力の低下と認知能力の低下など介護の問題もありますよね。

大学病院やクリニックと比較すると、医療依存度が高くなりマンパワーの不足が心配されています。

少子高齢化の問題を看護師としてどのように解決していくことができるのかについて、用意されたグラフや資料を読み解いたりして自身の論理を展開していく、といったような問題です。

私たちが普段看護の場面で用いる看護診断のスケールが大きい版だと思ってください。

 こちらの試験対策は普段から看護師を取り巻く問題や取り組みなどにアンテナを張り、情報収集をしておくことや日本看護協会の取り組みなどにも目を通しておくとよいかもしれません。

こちらで得た知識はのちの面接でも役立ちます。

 3つ目に小論文です。

こちらははっきり言って文章を書くのが得意な人であれば、数回テーマに沿って決められた文字数を時間内に書く練習をすれば問題ありません。

看護、医療というテーマに限らず、論文の構成をとれば大丈夫。

しかし、電子カルテでを書くことが増え、800~1200文字を書く習慣はなかなかありません。

漢字を忘れたり、文字数が満たない、逆に超えてしまうなどの別の問題が生じることもありますから注意が必要です。

私はまさに漢字が思い出せず苦しみました

 4つ目の面接ですが、こちらは希望する指導教官と入学後の研究のテーマについてある程度相談し、構想をまとめておけばそれほど長い期間準備をすることはありません。

志望動機や入学後の自分の理想、また今まで勤務した中での自分の強みなどを端的に述べることができるようにする必要があります。

 大まかに記載しましたが、周りの先輩方や自分の経験からもだいたい1年前後の準備期間があれば十分です。

しかし、英語については長い間座学から離れていた人は自分の得意不得意を見極め、ゆとりを持って準備をしておきましょう。

看護大学院の受験で勉強方法はどうしたらいい?予備校はある?通った方がいい?

 看護大学院の受験対策に対しては、勉強は日々の積み重ねです。

英語については長文読解の知識は問われますが、他の看護専門科目などは今までの看護師経験を通しての自分の意見になり、正解が必ずしも1つとは限りません。

まずは自分の目指す分野の文献を読んだり、新しいエビデンスや先人たちが提唱してきた看護理論などを読み込むことが勉強につながります。

特に、倫理や理論は医療の進歩や法律の改正などで大きく流行が変わることもあるので、関係法規などもしっかり押さえておきましょう。

 予備校に関しては、高校までに習った英語の文法をほとんど忘れている場合や小論文に自信がないので添削をしてほしいと言う希望があれば通信制でも対応してくれるところはあります。

しかし“看護師”を専門にした大学院のための予備校というところは見つけられませんでした。

 大学院試験で問われるのは、知識量ではありません。

よって【大学院のための受験勉強】ではなく、【大学院に入ってから問われる基礎知識を身につけるための勉強】とゴール設定をしておきましょう。

英語であればTOEICの高スコアなどを推奨している英会話教室に通う方がその後の自身のスキルアップにつながりますよ。

 ちなみに私は大学院を意識する直前からコロナ禍のおうち時間に、自分の個人のスキルアップのためと称して仕事と育児の合間を縫って、週1回1時間オンラインで英会話を行っていました。

基礎クラスからでも少しずつ英語に触れるというのはスモールステップでしたが、役に立ったと思います。

看護大学院の試験勉強でおすすめの問題集や過去問はどこで手に入る?

 おすすめの問題集は、英語であれば英検やTOEIC用にまとめられたもので自分が進めやすいと思ったものが1冊あれば十分です。

また紙の辞書を試験にはほぼ絶対に使用しますので1冊購入しましょう。

どちらも書店で実際に見比べてみてください。ちなみに私は自分が高校時代に使用していたジーニアスの辞書を使用していました。

 また最近では英語勉強用のアプリなども無料で始められるものから月額数百円でも色々ありますから、分厚い参考書が苦手な人や移動時間を有効活用したいという人はアプリを活用するのもよいかと思います。

 過去問は大学院に直接問い合わせをすれば購入することができたり、閲覧することもできます。

SNSなどインターネット上の掲示板でも大学院受験生と交流ができたりしますので、積極的に情報交換をするのもおすすめです。

看護大学院の受験勉強はいつからしたらいい?おすすめ勉強法や問題集は?

 私は大学院進学を決めたのが遅かったこともあり、約半年前から看護専門科目について学習を開始しました。

まずは入学希望していた大学院に問い合わせをして過去問を数年分解くところからです。

その合間に英語や小論文の勉強を進めました。

小論文に関してはもともと読書が好きでしたが、子育てに入ってからはなかなかまとまった時間文章を読むということができませんでした。

あえて休みの日に図書館に行って新聞を読んだり、高校生向けの小論文対策の本を借りて短めの文章から書く練習を始めました。

 小説やインターネット上のブログやネット記事などは普段から読みなれているので文章を読む苦労はありませんでした。

ですが、小論文で出される文章とは違って情報がダイレクトに読み取れるため、頭を使って読む習慣がありません。

ちょっとお堅い文章に触れる癖をつけなくては、80分ほどで文章を読みとき自分の主張をするということは難しいと感じました。

 同時に看護系の文献や論文に目を通しておくことで、普段何気なく対応している患者さんへの看護について理論と結び付けて解説できるようにし面接の対策もできました。

まとめ

 受験と聞くと緊張し、漠然とした不安から何から手を付けていいのか、何をどのように勉強すればいいのかわからないという人も少なくないかと思います。

しかし、新しいことを特段始める必要はないことはありません。

まずは自分自身の現在の知識と能力をしっかりと評価し、合格までにどの程度の知識が必要なのかを見極めることができれば、しっかりと対策することもできます。

 大切なことは希望する大学院が求めている人間がどのような人材であるのかしっかりと情報収集し、対策していくことです。どの科目も基本さえしっかり押さえていれば合格に近づけます。少しでも大学院進学に興味がある人はまずは情報収集から始めてみましょう!

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