
今回は訪問看護師さんにに気なるオンコール手当の相場や当日の過ごし方などを教えてもらいましたよ!
訪問看護師のオンコールの手当の相場ってどのくらいもらえるんだろう…
当日の過ごし方や呼ばれる頻度・回数などを病院夜勤と比較してみました。
訪問看護のオンコール手当の詳細

訪問看護師特有の手当「オンコール手当」
これっていったいなに?と感じる方は多いと思います。
現役訪問看護師の私も初めて聞いたとき「ん?」となりました。
そもそも病院に勤めている方は聞かれない言葉だと思いますので詳しく解説していきます!
そもそも訪問看護のオンコール対応って何をする?
そもそも「オンコール」ってどんなことするの?ってところからお話しします。
結論から言いますと、「勤務時間外の対応役」=電話当番です。
訪問看護には「緊急時訪問看護加算」というものが加算でつく場合があります(契約者のみ)
契約された方には「24時間365日いつでも、何かあれば電話してもいいですよ」というオプションなんです。
オンコール対応ができる看護師には、携帯電話やタブレットなど利用者から連絡が来る端末を持ち帰ってもらいます。
その看護師が電話番をすることになり、電話がかかってくれば対応するということになるのです。
オンコールの対応は一人?二人以上で待機するの?
これはステーションによって違います。
大規模なステーションだと看護師の人数が多く、抱える利用者の数も多いです。
そのため、オンコールする方の人数も必然的に増えるため、一人では対応仕切れない場合があります。
反対に小規模のステーションであれば、そんなに利用者の数も多くはないはずなので一人で待機し、重なってしまってすぐに対応が必要な場合には管理者などにつながるようになっています。
オンコールと緊急対応の違いは?
「オンコール」=「電話番」と説明しましたよね。
では電話だけで対応できない場合はどうなるのでしょうか
・転倒して足の付け根を痛がっている
・呼吸が苦しくて恐怖を感じている
・血圧が高くて頭痛がする
など電話では対処できず、看護師の目で必ず確認しないと命につながるようなことも起こりえます。
そのような「緊急」時には看護師が自宅や待機場所から利用者の自宅などへ行き「対応」します。
これが「緊急対応」となるのです。
なので「電話だけの対応」=「オンコール」、「実際に対応」=「緊急対応」となります。
訪問看護師のオンコール手当の相場はどれくらい?

オンコールは電話を持つだけでなく、何かあればすぐに駆けつけなければなりません。
そのため、オンコールの日には多かれ少なかれ「プライベートを拘束」されるわけです。
もちろん遠出もできませんし、飲酒も判断がにぶるためNGです。
そのため、「手当」という形で給料に反映させているのです。
※この項で話す内容はあくまでも筆者が調べたり他の看護師からヒアリングを行った数字になります。ステーションによって違いは大きくあるので、参考までに見て頂けると幸いです。
1回のオンコール手当
地域やステーションによって差があります。
1日(一晩)で1000~2000円が相場になってくると思います。
500円や2000円以上のところはあまり見たことがありません。
しかし、オンコールがない場合でもこの手当は付くところが多いです。
時間外でも仕事に拘束されますからね。
オンコールのメインとサブの場合の手当の差は?
やはりメインとサブでは差をつけないと、メインの人のモチベーションも上がりませんよね。
だいたい、500~1000円ぐらいの差は出るでしょう。
そのため、好んでメインをされる方もいらっしゃいますし、あまりオンコールをしたくない方はサブを希望されるかたもいらっしゃいます。
オンコールだけでなく緊急対応したら別で手当てがある?
オンコールについては「オンコール手当」がつくところがほとんどだと思います。
しかし、緊急対応となると現場まで出向き、看護を提供して帰宅します。
その時間は「時間外手当」もしくは「訪問手当」がつきます。
なので緊急対応した場合には「オンコール手当」+「時間外(訪問)手当」となる場合が多いですね。
オンコールが全くなかったときは給料なし?
オンコールが全くなくても、携帯などの連絡手段を持ち歩いているというだけで拘束されています。
そのため、何もなくてもオンコール手当はもらえるステーションが多いです。
しかし中には、オンコールがなかったりすると手当てが出ないところもあるため、求人内容や面接の時などにしっかりと確認しましょう。
入職後、トラブルになるとせっかくの訪問看護生活が楽しく過ごせません。
訪問看護師のオンコールは一か月で何回くらいある?どれくらい呼ばれる?緊急対応の回数は?

「オンコールってそんな毎日のように持たなきゃいけないの?
「まだ新人で判断ができない・・・」
など、不安がいっぱいですよね。
ちなみにその答えは「神のみぞ知る」です。
訪問看護のオンコールの1か月での回数
これも多い少ないと分かれますが、基本的に「月の日数÷オンコール可能な看護師の人数」になります。
土日祝日関係なく動くステーションの場合を例にすると、
例)月に30日営業日
看護師(オンコール可)の人数が6人 = 5回/月
となるわけですね。
もちろん、他の看護師の都合で代わったり、「月に3回まで」という契約になっているママさん看護師がいたりすると回数は増えたり減ったりします。
ちなみに現役訪問看護師の私が所属するステーションでは、月に8件程度です。
訪問看護師で呼ばれる頻度
これも利用者やその家族次第のところは多々あります。
利用者が精神疾患を持たれていたりすると、不安になって電話がかかって来ることもあります。
またターミナル(終末期)の方を抱えている家族だと状態の変化やその時の対応などで質問が来ることもあります。
また施設などであれば転倒や発熱などでもオンコールがかかってきます。
訪問看護の緊急対応の回数と内容
※上記と重複するため省略させていただきます。
訪問看護師のオンコールの日のスケジュールや過ごし方

「電話がかかって来るかもしれない」と身構えてないといけない日なのです。
そんな日は、どのように過ごしているのか気になりますよね。
では実際にオンコールの日の過ごし方について説明していきます。
訪問看護師のオンコールは何時から何時まで?スケジュールはどんな感じ?
オンコールは事業所によって考え方が異なります。
基本的に時間外での電話対応になるので、
ステーションの営業終了〜翌朝の営業開始まで
が基本になります。
その場合、営業時間内にはステーションや管理者の携帯に電話がかかってきて、現場に出る看護師へ緊急対応の指示が来ます。
また、事業所によっては
営業開始〜翌営業開始までのところもあります。
そこも入職前には必ず確認したいところですね。
オンコールの日のスケジュールは・・・特に何も変わりません。
ただ、何をするにも携帯電話をすぐに取れるところへ置いています。
基本的に私は常にズボンのポケットの中に入れていることが多いですね。
訪問看護師のオンコールはどこで待機するの?家?訪問看護ステーション?
待機場所は「家」になります。
普通の生活を送っていますので、家事や趣味も普通にできます。
訪問看護師のオンコールの日はお風呂や買い物には行ける?
自宅へ帰る時間も普段と変わりませんし、お風呂や買い物にも行くことは可能です。
ただ、いざとなったときに「買い物途中なんでいけません」では話になりません。
すぐ行ける体制が整っていれば、どこにいても何をしていても大丈夫だと思います。
訪問看護師のオンコールと病院での夜勤手当とどっちが多い?

訪問看護に転職したい。
でも収入面が心配。
という方は特に夜勤手当てが尾を引くのではないでしょうか。
労働時間は一緒なのに手当が入るのは確かに捨て難いですよね。
では実際にはどうなのか、解説していきます。
病院の夜勤手当の平均
これは地域によっても様々ですが、
夜勤手当て 2交代 16000円〜25000円/回
3交代 6000円〜8000円/回
が相場ではないかと思います。
夜勤をすると体内リズムが崩れてしまい、体調が悪くなる方も多いです。
2交代と3交代では手当てが違いますが、一ヶ月の夜勤手当ての金額は同じぐらいになると思われます。
病院の夜勤とオンコール対応金額との仕事内容の差を比較
正直言って、夜勤手当とオンコール(緊急対応含む)では比べものになりません。
2交代の夜勤を月に4回しても10万円
オンコール対応だと、一ヶ月ではどう頑張っても無理です。
夜勤をバリバリこなして、体も大丈夫!というのであれば、病院の方が金銭面的には良いでしょう。
次に仕事内容で見るとオンコールの方が正直言って楽です。(個人的な意見ですが)
電話で拘束はされていますが、ゆっくりご飯を食べて睡眠も取ることができます。
一ヶ月に再々、電話があるわけではないので肉体的にも楽です。
何事もなく、オンコールの時間がすぎれば何もせずに手当てももらえるので嬉しいですね。
訪問看護師になるならオンコールの状況まで知っている転職サイトの利用がおすすめ!
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訪問看護師のオンコール手当の相場ってどれくらい?過ごし方や呼ばれる頻度回数病院夜勤との比較のまとめ”
オンコールは家で生活している利用者の方が、安心して生活できるようにできたサービスです。
病院よりも収入は下がるかもしれませんが、プライベートの時間を確保しやすく、手当てももらえるので、考え方によっては充実した生活が送れるのではないでしょうか。
ちなみに現役の訪問看護師の私もオンコールを持ちますが、病院の時よりもプライベートは充実いるのは実感できています。
自分が何を大切にしているのかを考えれば、迷いも消えます。
是非、一度、詳しい話を聞いてみてはいかがでしょうか。