訪問看護師の志望理由の書き方と例文!受かりやすくするための徹底マニュアル

訪問看護師は在宅医療を必要としている患者さんの力になれる素敵なお仕事ですよね。

訪問看護師を志望するにあたっては、あなたの看護観や、あなたが思い描いている訪問看護像はどのようなものなのかを示すことが大切です。

そのため、履歴書を書く際や面接では志望動機の内容がとても重要なポイントで、受かりやすくするためには書き方にコツが必要です。

志望動機の例文やチェックポイント、どのような資格や経験が役に立つのかも含めて紹介していきますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

目次

訪問看護師に受かりやすい志望動機は3つに分けるのがコツ

志望動機の内容には以下の3つを盛り込むことで、必要な情報・自分の思い・病院や施設への思いをバランスよく組み立てることができます。

病院や施設への共感ポイント

まずは希望する病院や施設の基本情報を調べることは必須になります。

ホームページなどで各病院・施設の「基本理念」「代表の挨拶」「看護方針」を見て、自分が共感する部分を見つけましょう。

あなたの看護への思いや看護観

これまでの看護師としての経験でどのようなことを学んだのか、どのような看護師を目指しているのか、あなたの看護観をはっきりと自分の言葉で表しましょう。

病院や施設への共感と看護への思いを合わせて組み立てる

上記の2点を踏まえて、病院・施設の理念や方針と、自分の看護への思いをすり合わせ、共通している部分を見つけましょう。そしてその共通点を示し、自分がこの病院や施設に貢献したい、地域の利用者様の役に立ちたいという思いを表すことが大切です。

訪問看護師に受かりやすくなる志望動機をワンランク上げる方法

上記の3点を盛り込んだ志望動機の基盤ができたら、その文章をさらによいものにするために下記の2点を意識してみましょう。

肯定的、ポジティブな書き方をする

「家が近くて通いやすい」「夜勤がなく土日が休みやすい」など、条件的な部分を志望理由に入れてしまうと印象がよくありません。

そして、面接で前職を退職した理由を聞かれた場合も「人間関係が悪かったので」「夜勤がつらくて」などネガティブな理由をそのまま伝えてしまうと、「この人は良好な人間関係を築くのが苦手な人なのかな?」「体力がないのかな?」と思われてしまう可能性があるので控えましょう。

肯定的な文章にするためには、看護師としての経験を活かして、「地域看護に貢献したい」「こういう訪問看護師を目指したい」といった前向きな表現を心がけましょう。

「働きたい!」という熱意を込めて書く

希望の病院・施設で働きたいという熱意を伝えるには、「自ら主体的に学び、理想の訪問看護師を目指す」「訪問看護師として長く勤務し成長したい」という意欲的な意思を伝えることがポイントです。

また「キャリアを積みたい」「経験したい」という表現は一見熱意がある表現に思えますが、「自分のため?」「自己中心的な人なのかな?」と思われてしまう可能性があるので避けた方が無難です。

熱意を伝えるには、自分のためではなく、「病院・施設に貢献したい」「地域の利用者様のために尽くしたい」という自己犠牲的な気持ちが大切なのです。

訪問看護師に受かりやすい志望動機の例文

理念に共感した場合の例文

私は、「利用者様ご本人が住み慣れたご家庭で、安心して療養生活を送れるよう、ご本人様やご家族に寄り添い、ご要望に沿った適切な看護を真心込めて提供する。」という貴院の基本理念に共感致しました。

〇年間〇〇病棟に勤務したのですが、高齢の患者様が多く、退院後の支援の大切さや難しさと学びました。

これからは、その経験を活かして心のこもった在宅医療を提供できる訪問看護師になり、地域看護に貢献したいと思い志望致しました。

施設や病院代表が挨拶しているページからの例文

私は、「利用者様がいつまでも安心できる自分の居場所で、生き生きと過ごせるようご支援したい。人の手のぬくもりによってより一層実りあるものになるよう願っています。」という貴院の言葉に感銘を受けました。

私が〇年間勤務した〇〇病棟では、終末期の患者様も多く、本当は在宅での療養を希望していた患者様の最期を看取ったことも沢山あります。

患者様のそういう思いや希望を尊重し、ご本人やご家族に寄り添ったあたたかい在宅看護を提供したいと考え志望致しました。

施設や病院の看護方針からの例文

私は「他職種と連携し、地域に暮らす利用者のニーズに合った、心のこもったサービスを提供する」という貴社の方針に共感致しました。

私が〇年間勤務した〇〇病棟では、高齢の患者様の看護を担当することが多く、退院後には様々な職種の連携やご家族への支援がとても大切だと学びました。

高齢者と接することが好きなので、今まで学んだ経験を活かし、地域に暮らす利用者様やご家族に寄り添い、より近い距離感でサポートしたいと強く思い志望致しました。

訪問看護師に受かるための志望動機の最終チェックポイント

志望動機が完成したら、自分でしっかりとチェックしてから履歴書に清書するようにしましょう。

チェックポイントとしては、

①誤字や脱字はないか

変な文章になっていないか

②「病院・施設の理念や方針の共感点」「自身の看護観」「共感点と看護観のすり合わせ」の3部構成になっているか

③肯定的、前向きな表現になっているか

④熱心な気持ちが伝わる内容か

⑤自分の言葉で書けているか

⑥文字数は適切か(200〜300文字)

清書をしたら、提出する前にコピーをして、面接の直前まで自分で再確認できるようにしておきましょう。

訪問看護師に受かりやすくなる資格や経験はある?

訪問看護師の仕事内容は、在宅での医療処置、日常生活の介助、利用者やその家族とのコミュニケーション、医師、その利用者に関わる他の地域サービスの方などとの連携など様々な業務を一人で担当するため、臨床経験が3年以上あったほうが好ましいとされています。

医療処置の内容は当然その利用者によって異なりますが、カテーテル類の管理、点滴、血糖値測定とインスリン注射などがあります。

訪問看護師として専門性を高めるためには、「訪問看護師認定看護師」があり、より高度な知識を身につけることができます。

また前述の通り、訪問看護師にとって他の職種との連携はとても大切な仕事なので、「ケアマネージャー」の資格をとっておくと、よりスムーズに連携できることや、利用者のニーズを把握しやすくなり役に立つはずです。

看護師としての経験が少ない場合は、「教えてもらう」という受け身な姿勢ではなく、「自ら学び成長していきたい」という向上心を感じられる姿勢を示してください。

訪問看護師に受かりやすい志望動機の書き方と例文を紹介!受かりやすくなるための徹底マニュアルのまとめ

訪問看護師を目指すには、これまでの看護師経験により確立してきた自身の看護観を明確にしておく事が大切です。

それぞれの病院・施設によって理念や看護方針は違うため、しっかりと情報収集した上で、自分の看護観とすり合わせ、自分に合った病院・施設を見つける必要があります。

採用側は、経験やスキルだけでなく、はっきりとした自分の看護観を持っている人財を求めているのです。

地域の患者さんや家族に信頼され、支えになれるような訪問看護師になれるといいですね。

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