派遣の仕事のなかでも、看護師派遣は時給が高く魅力的な仕事です。

子どもが小さいからフルタイムで働くのは難しいけど、看護師派遣ならできるかな。
と考えている方は多いです。

でも、看護師経験が浅いから、派遣看護師として働けるか心配!
結婚、妊娠、子育てのために、看護師として働いていた期間が短いので不安!
そんな悩みを解決するため、この記事では
- 看護師派遣は経験が浅くても大丈夫なのか
- 派遣先ごとに必要な年数やスキルはあるのか
を詳しく紹介していきます。
ぜひ最後まで読んで、あなたが派遣看護師として働く際に職場選びの参考にしてくださいね。
看護師の派遣は経験浅くても大丈夫!職場を選ぶコツ
看護師の臨床経験がほとんどないと不安に思うかもしれませんが、経験が浅くても大丈夫です。
看護技術が少ない看護師でも働けるところは、たくさんあります。
まずは、看護師派遣の職場選びのコツを説明します。
必要最低限の看護技術があればOK!
看護技術は色々ありますが、すごく難しい技術がなくても、必要最低限の看護技術があれば働ける職場もたくさんあります。
派遣は即戦力を求められることが多いので、次の7つの看護技術があると有利です。
- バイタル測定
- 血糖値測定、インスリン注射
- 摘便、浣腸
- 創傷処置
- 採血
- 点滴
- 注射

これらの技術があれば、派遣看護師として働く職場の選択肢は十分にひろがります。
複数の看護師が働く職場を選ぶ
自分1人しか看護師がいない職場は避けて、複数の先輩看護師が働いている職場を選んでください。
看護師としての経験が浅く、知識や経験が少ないのなら、いざというときに誰かに質問できる状態にしておくべきです。
例えば、訪問入浴の仕事をしているとしたら、入浴前後のバイタル測定や入浴後の決められた処置をするのに必要な看護技術があれば働けます。
でも、普段はそれで大丈夫だったとしても、緊急事態が発生する可能性は常にあります。
入浴により急変の可能性があります。
入浴中の人為的ミスで利用者様に怪我を負わせるアクシデントの発生の可能性もゼロではありません。
そんなとき、誰にも相談できないとしたらどうでしょう。
経験豊富な看護師であれば、すぐに的確な処置ができますが、経験年数が浅い自分1人でもできるのか不安ですよね。
ですので、必ず自分以外に質問のできる看護師が働いている職場を選んだ方が安心です。
自分も安心だし、利用者様のことを考えても良いことです。
経験年数が浅くても大丈夫な職場から徐々にステップアップする
働き始めた時に経験年数が浅くても問題ありません。
誰にでも”初めて”はありますからね。
自分の経験値が低いことを知られるのは恥ずかしいかもしれませんが、知らないことは、どんどん教わって身につけていってください。

焦らずに、少しずつ経験を重ねて、ちょっとずつステップアップしていってください。
そうすれば、自分の看護技術にも自身がついて、どこででも好きなところで働けるようになっていきます。
職場ごとに必要な経験と勤務年数
職場ごとに必要な経験や勤務年数は違いがあるので、いくつか紹介していきます。
デイサービス
デイサービスでは利用者の
- バイタルチェック
- 内服薬・外用薬の指導
- 浣腸
など、基本的な看護技術が求められます。
難しい技術は求められないですが、高齢者とのコミュニケーション能力が必要とされます。
夜勤がないので、その分の収入は低いですが、あまり忙しい職場ではありません。
臨床経験1~2年で大丈夫な職場が多く、経験がなくても勤務可能な職場もあります。
訪問入浴
看護師1名と介護士2名がチームとなって、利用者の自宅で入浴サービスを行います。
看護師は、
- バイタルチェック
- 入浴後の処置
- 記録
がメインの仕事となりますが、少ない人数で業務にあたるので、入浴介助もする必要があります。
入浴介助は体力的に大変な面があるのと、夏場の入浴介助は暑いので大変です。
難しい看護技術がいらないので、臨床経験がなくても勤務可能な職場もあります。
特養
看護師の仕事は、
- 入居者のバイタルチェック
- 与薬
- 血糖測定
- 浣腸
- 創傷処置
- ターミナルケア
などがあります。
利用者は要介護3以上の高齢者です。
要介護度の高い利用者が多いので、看取りや急変時の対応が必要です。
そのため、臨床経験がないと勤務は難しく、3年以上の経験が求められます。
有料老人ホーム
有料老人ホームでの看護師の仕事は、
- 入居者のバイタルチェック
- 与薬
- 血糖測定
- 浣腸
などがあります。
利用者は要支援・要介護の高齢者です。
施設によっては日勤のみの働き方もできますので、求人情報をチェックしてください。
比較的高価格帯の施設が多く、看護師はもちろん全職員に徹底した接遇態度を求められる場合もあります。
難しい看護技術は必要なく、臨床経験未経験でも勤務可能な職場もあります。
ショートステイ
ショートステイでの看護師の仕事は、
- 利用者のバイタルチェック
- 与薬
- 浣腸
- 処置
などがあります。
また、介護職員の業務も行う必要がある場合が多いです。
ショートステイの多くの施設では、日勤のみの勤務となっています。
利用者の介護度は中程度で、有料老人ホームより重く、特養より軽いです。
ショートステイでできる医療行為は制限があるので、経験が浅い1~2年の看護師でも勤務可能です。
健診
検診センターでは健康診断や人間ドックを行います。
ここでの看護師の仕事は、
- バイタルチェック
- 採血
- 乳癌などの検診
です。
次々に訪れる人に対してテキパキと業務にあたる必要があります。
重症患者への対応はありませんが、効率の良い作業が求められるので、検診センターで働くには3年以上の臨床経験が必要です。
献血センター
献血をするために訪れた人の検査と採血の対応をします。
検査では、少量の採血をして血液型とHb濃度の確認を行います。
検査結果に問題がなければ献血のための採血をして、必要に応じて機械の操作も行います。
また、献血者の体調変化の観察も必要な業務です。
残業はほぼなく、日勤のみの仕事ですが、献血センターでの業務以外にも献血バスでの業務もあり、事前に選択はできません。
難しい看護技術は必要なく、臨床経験1~2年での勤務が可能です。

職場によっては、臨床経験なしでの求人募集もあります。
企業
比較的大手の一般企業での、従業員の体調管理をする仕事です。
重症患者はいないので、難しい看護技術は求められません。
ですが、複数人の看護師はいないことが多いので、幅広い看護知識が求められます。
臨床経験は3年以上が必要です。
ツアーナース
学校の修学旅行や、企業の研修旅行などに同行して、参加者の健康管理や傷病時の対応をします。
緊急時には迅速で的確な対応が求められますが、仕事で旅行気分を味わえるという特典があります。
同行する看護師は1人だけなため、緊急時の判断と処置の対応ができないといけません。
そのため、3年以上の臨床経験が必要です。
イベントナース
ライブや展示会などのイベント会場の救護室での業務を行います。
- 体調不良者の対応
- 軽い創傷処置
が必要とされます。
重傷者がでた場合には、近隣の医療機関に搬送するため、難しい看護技術は必要ありません。
2~3年の臨床経験があれば勤務可能です。
一般病棟
一般病棟の求人はほとんどありませんが、欠員募集でタイミングが合えば勤務が可能です。
入院患者のケアがメインの仕事となります。
- バイタルチェック
- 与薬
- 必要に応じて、浣腸や胃瘻などの対応
- 点滴
が必要となります。
入院患者の申し送りや、勉強会など拘束時間が長いですが、看護師としてのやりがいは感じられる仕事です。
必要な看護技術が多く、3年以上の臨床経験が求められます。
クリニック
診療科にもより業務内容は違いますが、主に医師の診療補助をします。
一般病棟と比べると重症患者は少ないですが、患者数は多いです。
クリニックの休憩時間は一時帰宅できるところが多いのも魅力です。
働く看護師の人数はあまり多くなく、即戦力を求められます。
実技としては点滴、採血、注射ができれば大丈夫ですが、臨床経験は3年以上が必要です。
保育園
子どもたちの体調管理や、傷病時の対応をします。
また、服薬管理が必要な子どもへの対応もあります。
保育園内では、あくまでも応急処置であり、
- 子どもの体調が著しく悪化した場合には医療機関の受診に同行
- もしくは保護者が迎えに来るまでの見守り
をします。
医療行為は少なく、子どもが好きな人には向いている職場です。
小児の幅広い医療知識が必要となるので、3年以上の臨床経験が必要です。
看護師の臨床経験が少なくても働きやすい派遣先
たくさんある派遣先の中でも、看護師の臨床経験が少なくても働きやすい職場をご紹介します。
スポット勤務で始めるのにおすすめな派遣先
勤務期間が1週間以内のスポット勤務で始めるのにおすすめな派遣先は、次の2種類です。
- 健診
- 訪問入浴
健診、訪問入浴とも難しい看護技術が求められないので、臨床経験が少なくても安心です。
中期間~正社員を目指すためにおすすめな派遣先
- 有料老人ホーム
- ショートステイ
- デイサービス
有料老人ホーム、特養、デイサービスとも、
- 比較的健康で
- 必要な医療処置が少ない利用者が多い
ので、基本的な看護技術があれば問題なく働くことができます。
派遣看護師になるときに登録しておきたいおすすめ転職サイト3選
看護師派遣は経験が浅くてもなれる⁉派遣先ごとに必要な年数や臨床経験のまとめ
看護師の仕事といっても、様々な勤務先があり、場所を選べば臨床経験が浅くても勤務可能です。
職場を選ぶコツは
- 必要最低限の看護技術があれば大丈夫
- 複数の看護師が働いている職場を選ぶ
- まずは経験年数が少なくて大丈夫な職場を選ぶ
以下の看護技術があれば、職場の選択肢が広がります。
- バイタル測定
- 血糖値測定、インスリン注射
- 摘便、浣腸
- 創傷処置
- 採血
- 点滴
- 注射
臨床経験が少なくても働きやすい勤務先は以下のような職場です。
- 献血センター
- 訪問入浴
- 有料老人ホーム
- ショートステイ
- デイサービス
看護師は、どのような職場でも誰かの命を預かる可能性のある職業です。
無理をせず、自分の能力に合わせた職場を選んで安心して働いてください。
そのためにも、面接のときには自分の「できること」と「できないこと」を正直に伝えてください。
派遣看護師は、即戦力を求められることが多いので、看護技術がある方が就職には有利です。
でも臨床経験がなくても大丈夫な職場を選んで、働きながらステップアップしていきましょう。